佐藤駿選手写真:アフロ フィギュアスケーターの登竜門として、熱心なファンからの注目度も高い「ジュニアグランプリシリーズ」。世界中の次世代スター候補たちがしのぎを削り合うこの大会の2019-2020シーズン第1戦から第…


佐藤駿選手写真:アフロ

フィギュアスケーターの登竜門として、熱心なファンからの注目度も高い「ジュニアグランプリシリーズ」。世界中の次世代スター候補たちがしのぎを削り合うこの大会の2019-2020シーズン第1戦から第5戦までの様子が、10月にテレ朝チャンネル2にて放送される。


「フィギュアスケート ジュニアグランプリシリーズ2019」写真:日刊スポーツ/アフロ、AP/アフロ

シニアに負けず劣らず、実力者ひしめき合う群雄割拠の状態で豊かな才能が揃うジュニアの日本男子勢。その中でも今シーズン、初めてのGPシリーズに挑戦し、メキメキと実力を伸ばしているのが佐藤駿だ。現在、高校1年生(15歳)の佐藤は、羽生結弦も練習拠点としていたアイスリンク仙台で5歳の時から競技をスタート。憧れの選手として羽生の名前を挙げていることもあり、若い頃の羽生とよく比較されるが、昨年の夏頃に初めて成功させた4回転ジャンプを武器に、ここ1年で一気に飛躍を遂げている。

昨年出場した「全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会2018」のフリーでは、2度の4回転トウループに挑戦。1度目は着氷で手をついたものの、2度目は2.66点の出来栄え点がつくほど完璧に決め、結果総合2位となり初の表彰台を経験した。そして参加資格を経て出場したシニアの「全日本フィギュアスケート選手権2018」のショートプログラムでも4回転ジャンプを成功。羽生や宇野昌磨よりも早い、14歳でのシニア大会での4回転ジャンプ成功は大きな脚光を浴びた。

そして今シーズン、「ジュニアグランプリシリーズ」初舞台となった8月の第2戦アメリカ大会では、デビュー戦とは思えない堂々とした演技を披露。ショートでは高い出来栄え点を獲得した完璧なトリプルアクセルをはじめ、トリプルルッツとトリプルトウループのコンビネーションなどすべてのジャンプを完璧に成功。さらに、3度の4回転ジャンプを組み込んだ高難度の演技構成で挑んだフリーでも、4回転サルコウでは着氷が乱れるなどいくつかのミスがあったものの得意の4回転トウループをきっちり決め、SPに続いてフリーでも国際大会の自己ベストを更新して総合217.12で優勝。4回転サルコウは試合では完璧に成功させたことがないものの、練習では高確率で成功しており、このジャンプが今後のさらなる高みを目指す上での鍵になりそうだ。


鍵山優真選手写真:アフロ

また、今シーズンの「ジュニアグランプリシリーズ」第1戦のフランス大会では、鍵山優真がトータルスコアでジュニアの世界最高得点を叩き出して優勝を飾った。2位以下を大きく引き離したこの優勝で「ジュニアグランプリシリーズ」の先陣を切った鍵山は、スケーティングや表現力に長けた演技が特徴だ。2度の五輪出場経験がある元フィギュア日本代表・鍵山正和を父に持つ彼は、昨年国際大会で経験を積み、「全日本フィギュアスケート選手権2018」では6位入賞とジュニアとしては抜群の結果を残しているなど、今シーズンのさらなる進化に期待したくなる。


三浦佳生選手写真:アフロ

4回転ジャンパーといえば、三浦佳生の成長にも期待がかかる。2005年生まれ、現在14歳の三浦は、今年2月に初出場した「全国中学校スケート大会」で4回転トウループに成功。この大会では佐藤が優勝、健闘を見せた三浦は3位に入り表彰台に立ったが、群雄割拠の日本ジュニア界を象徴するようなハイレベルな大会となった。成長過程だからこそ守りに入らず、攻めのプログラム構成に挑戦している三浦は、荒削りな部分も含めて末恐ろしい存在。今のうちにチェックしておきたい将来有望株のひとりだ。

開幕戦から好調が続いている日本勢の中から世界でたった6人しか出場することのできないグランプリファイナルへ進出する選手は出てくるのか?成長著しい彼らの戦いから目が離せない!

文=HOMINIS編集部

放送情報

フィギュアスケート ジュニアグランプリシリーズ2019
第1戦 フランス大会
放送日時:2019年9月30日(火)18:00~
第2戦 アメリカ大会
放送日時:2019年10月8日(火)8:05~
第3戦 ラトビア大会
放送日時:2019年10月16日(水)17:00~
第4戦 ロシア大会
放送日時:2019年10月21日(月)12:00~
第5戦 ポーランド大会
放送日時:2019年10月30日(水)8:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。