涙のハグ、ラケット破壊、温かいファンサービス、ボールパーソンへの八つ当たりなどなど、今年の「全米オープン」でも多くのドラマが生まれた。トップ選手とはいえ、調子のいい日もあれば、記者会見で笑顔を…

涙のハグ、ラケット破壊、温かいファンサービス、ボールパーソンへの八つ当たりなどなど、今年の「全米オープン」でも多くのドラマが生まれた。

トップ選手とはいえ、調子のいい日もあれば、記者会見で笑顔を出せないほど機嫌の悪い日もある。そんな彼らを長く見てきた記者が、スポーツメディアのThe Sportsterに発表した、テニス選手いい人トップ10を紹介する。【関連記事】フェデラー、大坂とガウフの思いやりは「素敵な瞬間だった」。両者に賛辞10位:アンディ・マレー(イギリス)

現在怪我によりチャレンジャー大会等を吟味しながら出場しており、これまでよりも多くの時間を家族と過ごすことに当てているアンディ。不機嫌な態度を見せることも少なくはない選手ではあるが、これまでに大きな問題を起こしたことはない。家族を大切にする彼は、ファンサービスや、慈善活動にも熱心だ。

9位:ロジャー・フェデラー(スイス)

言わずもがなのジェントルマン。テニス選手としてだけではなく、アスリートとして多くの人々にその功績と人柄を評価されている人格者だ。メディアやファンに対しても常に敬意を払い、ボールパーソンへの配慮も忘れることはない。彼の慈善活動への熱心さも広く知られている。

8位ユージェニー・ブシャール(カナダ)

最も美しいアスリートのうちの1人として知られるブシャール。若くして活躍し、富と名声を手中に収めもなお、選手として何ら態度を変えない彼女は、常に友人や家族に囲まれ幸せそうな笑顔を絶やさない。ファンサービスにも熱心で、慈善活動にも積極的だ。

アメリカンフットボールの試合を鑑賞中に、ツイッターでブシャールが応援するチームが負けたら、デートしてくれるかというファンの要求に応じた後、その賭けに負け、しっかりと約束を果たしデートをしたというエピソードもある。

7位:ペトラ・クビトバ

2011年の「ウィンブルドン」で優勝し、一躍スター選手となったクビトバ。最初の頃は有名になったことに戸惑ったという。キャリアを重ねるごとに自信に満ちた姿の方が印象に残るが、コート上の強い彼女とは逆に、記者会見などでも時折シャイな姿を見せる彼女には記者たちの評判も高い。

6位:セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)

多くの人がセレナを誤解しているようだ。もちろん、これまでに彼女は大きな論争を引き起こしている。彼女も人間だから、時として湧き上がる感情を抑えられないこともあるだろう。長いこと、常に彼女には大きなプレッシャーにさらされてきたはずだ。しかし、大抵の場合は、常に冷静な彼女。スター選手らしい品格でありながらいつでも謙虚で、記者会見では冗談を言って記者を和ませたりもする、愛される選手である。

5位:アンジェリック・ケルバー(ドイツ)

彼女の活躍を考えれば、ケルバーにはもう少し注目が集まってもおかしくないが、控えめな性格からか、他の選手ほどの注目は浴びていないようだ。彼女は常に上品で、笑顔を絶やさず、ファンサービスも怠らない、素晴らしい人格の持ち主だ。

4位:サビーネ・リシツキ(ドイツ)

多くの選手たちは、感情を内に秘めることなく表現する。ファンも、そんな生身の選手たちを観たいと感じているはずだ。ただ、周囲への配慮を怠る選手であると、そういった感情の発散が問題に発展することもある。リシツキやクビトバは、そんな感情の高ぶりをコート上で見せながらも愛される選手たちだ。

多くの笑顔と、時には涙も見せるリシツキ。オフコートでも愛されるキャラクターで、彼女の常に笑顔でポジティブな姿勢は、見ているだけで微笑ましくなるほどだ。

3位:カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)

常にランキング上位で活躍するウォズニアッキは、女子テニスの中でも知名度の高い選手だろう。モデルのような出で立ちでありながら、時にはコミカルにファンとも交流し、笑顔を絶やさない。何度か論争を引き起こしたこともあるウォズニアッキだが、生意気なようで、実のところはとても素敵な性格の持ち主だ。

2位:ラファエル・ナダル(スペイン)

2005年に最初のグランドスラムタイトルを獲得して以来、ナダルの活躍は世界中の注目の的だ。多くのファンに愛される彼は、これまでに騒動を引き起こしたことなどもほぼなく、常に人格者としても評価される。彼は、慈善活動にも熱心で、ファンサービスも常に怠らない。また、自身のテニスアカデミーを持ち、子供たちの育成にも力を注いでいる。

1位:ノバク・ジョコビッチ(セルビア)

なぜだか、彼が1位の座から陥落するのを望んでいるテニスファンが多いようだが、彼の嫌われる要素は強すぎるということだけではないだろうか。もちろん、コート上でフラストレーションを表現することも少なくはないジョコビッチだが、その、コミカルな性格は、他のどの選手よりも面白く人気もある。錦織圭(日本/日清食品)も、以前インタビューで一番面白い選手はとの問いに「ノバク!」と答えている。

ジョコビッチは、慈善活動にも熱心で、ツアー中はできる限りの時間をファンサービスに費やしている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は左からジョコビッチ(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)、ナダル(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)、フェデラー(Photo by Justin Setterfield/Getty Images)