「東レ パン・パシフィック・オープン」(日本・大阪/9月16日~22日/ハードコート)の女子シングルス決勝でアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を6-2、6-3で破り、同大会初優勝を果たした第1シードの大坂なおみ(日本/日清食品)。生まれ故郷で開催された大会の決勝というプレッシャーのかかる大舞台だったが、大坂はその実力をいかんなく発揮した。

大坂は今大会、序盤こそサーブがいまいちだったが、尻上がりに調子を上げた。

初戦となる2回戦では、予選勝者のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)を相手に、ファーストサーブの成功率が44%と半分を割り、苦戦。ストレート勝利だったものの、3度のブレークを喫した。

過去0勝3敗と苦手にしていたユリア・プティンセバ(カザフスタン)との準々決勝でも、ファーストサーブの成功率は48%、ファーストサーブポイント獲得率は63%。2セットとも先にリードを奪っていたが、土壇場で追いつかれるなど、4度ブレークされた。

ただここから大坂は大きく調子を上げる。準決勝では第9シードのエリース・メルテンス(ベルギー)を相手に、ファーストサーブの成功率は63%、ファーストサーブポイント獲得率は83%と隙の少ないサービスゲームを展開。ダブルフォルトで落としてしまったものの、ピンチは1ゲームだけだった。

そして迎えた決勝。大坂は同大会で過去2回経験しているが、その結果はいずれもストレートでの敗北という苦い思い出があった。それでも準決勝以上のパフォーマンスを発揮。ファーストサーブの成功率こそ48%と低調だったが、ファーストサーブポイント獲得率は驚異の100%。20本全てをポイントに繋げた。さらに大会公式Twitterによると、この日記録した時速196kmのサーブは自身の今シーズン最速サーブとなった。そしてセカンドサーブでも22本中16本をポイントにつなげ、そのポイント獲得率は73%。9度あった自身のサービスゲームでわずか6本しかポイントを落とさなかった。

これではさすがにパブリウチェンコワもチャンスを作ることすらできず、大会公式サイトによると記者会見で「こういった(風の強い)コンディションの中で、このようなサーブを繰り出してくるのは、やはり素晴らしい選手だと思いました」と称賛していた。

生まれ故郷の地で3度目の正直で優勝を飾った大坂。今シーズンも残り少なくなってきたが、この優勝をキッカケにして更なる飛躍を遂げることが期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「東レ パン・パシフィック・オープン」での大坂なおみ

(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)