待ちに待ったフィギュアシーズンの開幕だ! シーズン初戦の今大会、男子SP(ショートプログラム)では山隈太一朗(営1=芦屋国際)が1位、鎌田英嗣(営4=獨協)が5位につき、FS(フリースケーティング)に向け好発進した。

・21~23 東京選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)

 自身の演技に70点と評価した山隈。演技冒頭「練習では多く決まっていた」というトリプルアクセルでまさかの転倒。しかし、ミスを引きずる事は全くない。3回転のコンビネーションジャンプを決めるとそこから一気に山隈の世界へ。曲にストーリー性を持たせた唯一無二のステップで魅了し65.50点と、全体1位でSPを終えた。使用曲は昨年度からの継続だが「自分の中では新プログラム」。衣装も昨年とは大きく印象の違うものにするなど、こだわりの演技でFSへと弾みをつけた。

 大学生としてのラストシーズンを迎えた鎌田英。「少し欲が出て緊張し硬くなってしまった」。ラストのスピンで少し体制を崩すなどミスが見られる場面もあったが、持ち前の美しい表現力でカバー。しっかりとプログラムをまとめ上げ、59.91点のスコアで5位につけた。続くFSへ「自信を持って跳んでいきたい」と意気込んだ。

 それぞれが納得できる結果へ。長野県で行われた合宿など、この夏を通してスキルアップしてきた選手達。シーズン開幕戦である今大会は「練習してきたことを出せるように」(山隈)。各々の懸ける熱い思いを氷上でぶつける。

[青木優実]

試合後のコメント

山隈

――今年はどんなイメージで演技されていますか。

 「昨年はダイレクトな表現で、ここは音が綺麗だから動きは綺麗に、という感じでした。今年度はSPの1曲を自分の中で映画のような感じにし、それぞれのパートにストーリーを作ってそのストーリーを体で表現するようにしました。全体的にまず夢の中の話、という風に細かく設定して自分の中で映像を想像してプログラムをつくりました」

――FSへの意気込みをお願いします。

 「FSも練習してきたことをまずしっかり出せるようにしたいです。サマーカップの時は滑り込みが全然足りなく、不甲斐ない演技をしてしまいました。今回は滑り込みをしっかりしてきたし、体力にも問題はないのでまずジャンプをしっかり全部決める、ミスをしないというのを第一の目標に頑張りたいと思います」

鎌田英

――ラストシーズンにかける思いを教えてください。

 「最後の年なので、トリプルアクセルも入れていきたいというのはもちろんあります。けれども、一つ一つの曲を表現できるように、曲に対しての踊りというところで感情をきちんと伝わるような演技をし続けたいです」