SUPER GT第7戦の公式予選が21日、宮城県のスポーツランドSUGOで行なわれ、GT500クラスでは塚越広大&ベルトラン・バゲット組のKEIHIN NSX-GTが2戦連続ポールポジション獲得を達成した。GT300クラスはスバルBRZの井口卓人&山内英輝が予選首位。

最終戦ひとつ前のラウンドを迎え、いよいよ今季も大詰めに向かっているSUPER GT。東北地方のモータースポーツの中心地であるSUGOでの戦いは、2週間前の前戦、九州オートポリス大会に続き天候微妙なことが予想されるなかでのレースウイーク突入となった。ただ、予選日の走行セッション中に関しては概ね曇りで、路面ドライのコンディションがキープされている。

この第7戦においては、獲得ドライバーズポイント連動のウエイトハンデ係数が原則として×1kgになる(最終戦は原則ゼロ)。第6戦までが×2kgだったので、シリーズランキング上位にとってはハンデ軽減となることが多い。

ただ、それでもGT500クラスのタイトルを争うレクサス勢のトップ2、現在65点の#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&山下健太/タイヤはブリヂストン=BS)と同55点の#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N. キャシディ/BS)は、燃料流量リストリクターによる調整の併用域(GT500のみ対象)にあり、#6 LC500は調整1段階目と実ウエイト48kgという内訳。#37 LC500も調整は1段階目で、実ウエイトが38kgだ(両車とも前戦は3段階目の調整だった)。

GT300クラスのリーダー、#55 ARTA NSX GT3(高木真一&福住仁嶺/BS)はここまで41.5点。今季は開幕戦岡山が荒天による打ち切り終了でハーフポイントになったため、総得点に0.5点の端数が生じている陣営が両クラスに一定数あるが、ハンデ計算上は切り上げとなり、#55 NSXの場合は今回42kgハンデでの臨戦になっている。

クラス別2段階ノックアウト方式の予選、GT500クラス(参戦15台)ではQ2にレクサス4台、ホンダ3台、日産1台が進出した。そのなかでポールポジションを獲得したのは#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大&B.バゲット/BS)。バゲットがQ1を突破し、Q2では塚越が唯一1分10秒を切るタイム(1分09秒676)をマークして、前戦から2戦連続となるポール獲得を果たしている。

「8月のここSUGOでの公式テストから前戦オートポリス、そして今回と、僕たちは良い雰囲気を保って走れています」と語るのはエース塚越。さらには「明日は晴れでも雨でも自信があります」と、僚友バゲットと声を揃えた。比較的ハンデが軽いことはあるにしても、ここ2戦の速さには陣営の充実感が色濃く反映されている印象の#17 NSXだ。

前回オートポリスでは乱戦のなかを生き残って決勝2位にはなったが、今季初優勝=塚越&バゲットのタッグでの初優勝は逃しているだけに、「今回“それを取り返す”ための第一歩はクリアしたかな、と思います」と塚越は決勝に向けて気合い充分。「SUGOには毎年(メインスポンサーである)KEIHINさんから大応援団も来ますから」とあって、今度こそ負けられない戦いになりそうだ。

GT500クラス予選2位は#1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴&J.バトン/BS)で、ホンダ勢が最前列占拠のかたちに。予選3~4位はレクサス勢のTOM'Sチームの2台で、3位が#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&関口雄飛/BS)、4位にポイントランキング2番手の#37 LC500。予選5位もレクサスとなり、#19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資&坪井翔/ヨコハマ=YH)が続いた。

予選6位には#64 Modulo Epson NSX-GT(N. カーティケヤン&牧野任祐/ダンロップ=DL)がつけ、トップ6はホンダとレクサスが3台ずつ分け合っている。7位が日産の最上位(唯一のQ2進出車)である#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平&F. マコヴィッキィ/ミシュラン=MI)、そして8位にポイント首位の#6 LC500。ハンデ厳しい2台がQ2進出したことを含め、5連勝中のレクサスの盤石ぶり、そして今季まだ(GT500では)勝っていない日産の厳しい戦況がいずれも浮き彫りになった予選でもあった。

GT300クラスは今回、コース全長が短く、コース幅も狭いSUGOということで決勝出走台数リミット規定に基づく事前の“シード権条項によるカットオフ調整”があり、参戦マシン数が28台に。さらに予選Q1は14台ずつ2組分割での実施となった(各組上位8台がQ2進出)。

ポールポジションは#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人&山内英輝/DL)が獲得。井口がQ1突破を決め、Q2では山内がただひとりの1分16秒台(1分16秒834)を叩き出して、BRZをSUGOで2年連続となるクラスポールにつけた。昨年に続くポール・トゥ・ウインでの今季初優勝を視界に据えての決勝となる。

そして予選2位にはポイントリーダーの#55 NSXが食い込んだ。タイトル獲得に向けて大きく前進できるかどうか、決勝では注目を集める存在になるだろう。

GT300クラスの予選3~6位は以下の通り。

3位 #25 HOPPY 86 MC(松井孝允&佐藤公哉/YH)
4位 #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴&S. フェネストラズ/YH)
5位 #7 D'station Vantage GT3(藤井誠暢&J-P. デ・オリベイラ/YH)
6位 #4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/YH)

ドライバーズポイント上位陣では首位から6.5点差のランキング4番手につけている#56 GT-Rが予選4位、やはり決勝でその動向が注視される。

ドライバーズランキング2~3番手の#88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史&元嶋佑弥/YH)と#96 K-tunes RC F GT3(新田守男&阪口晴南/BS)はQ1落ちを喫し、#88 ウラカンが予選26位(Q1-B組13位)、#96 RC Fが予選18位(Q1-B組9位)となっている。

決勝300kmレース(81周)は明日22日の午後2時開始予定。予選日の夕方には明確な降雨も確認されているSUGO、雨予報が強いなか、前戦に続く乱戦化も予想されるが、いずれにしてもチャンピオンシップの行方を占う重要な一戦になることは間違いない。