前日延長の末、筑波大に敗れてしまった早大。関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)の優勝に向け、なんとか2連敗を避けたい早大は筑波大との第2戦に挑んだ。この日は前半からディフェンスで流れを作り、終始リードをして試合を進めていく。第4クオーター(Q…

 前日延長の末、筑波大に敗れてしまった早大。関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)の優勝に向け、なんとか2連敗を避けたい早大は筑波大との第2戦に挑んだ。この日は前半からディフェンスで流れを作り、終始リードをして試合を進めていく。第4クオーター(Q)になると、相手のマークが厳しくなり一時2点差まで点差を縮められるが、F細貝野乃花(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)の4点プレーなどで相手を突き放し、筑波大に勝利を収めた。

  この日はディフェンスの連携がかみ合っていた。全員で声を掛け合い、ドライブに対してのカバーをしっかりしたり、インサイドへのパスカットを狙ったりして簡単にシュートを打たせない。オフェンスではC中田珠未(スポ4=東京・明星学園)やF内山未悠(社4=愛知・桜花学園)のミドルシュートなどで確実に点数を重ねた。前日の試合は、「自分たちのやってきたことがなにもできなかった」(細貝)と振り返ったが、この日は早大の持ち味を存分に発揮できた前半となった。


インサイドで強さを見せた中田

  勝負となる後半。11点差を追う筑波大は、オールコートでのディフェンスを仕掛ける。両チームともファウルが増えていく展開となった。第4Qにはさらに相手のディフェンスが厳しくなってくる。ゾーンプレスのディフェンスに対してハーフコートまでボールを運ぶことにも、強いプレッシャーがかかる。何度かターンオーバーを許してしまい、試合は一気に筑波大ペースへ。何とかC中村美羽(社4=千葉・昭和学院)のシュートで早大は得点するが、点差は縮まっていく。ラスト1分30秒で65ー63。2点差まで迫ってきた筑波大。このまま筑波大の流れに飲み込まれるかと思われた瞬間、パスは細貝に渡った。そのまま細貝はディフェンスとの接触がありながら、スリーポイントをリングに沈める。その後確実にフリースローを決め、69ー63。一気に流れを引き戻し、最終的に71ー65で熱戦は幕を閉じた。

第69回関東大学女子リーグ戦 9月15日(vs筑波大)  1Q2Q3Q4Q合計早大237212071筑波大136202665F#37 内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)
F#5 細貝野乃花副将(スポ4=愛媛・カタリナ女)
G#23 澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)
C#33 中田珠未(スポ5=東京・明星学園)
G#26 船生晴香(スポ3=新潟・開志国際)

F細貝野乃花副将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)

――接戦を制した今の気持ちを教えてください

率直にうれしいなという気持ちです。やっぱりきのう落とした試合がもったいなと思っていたのですが、そこからみんなで切り替えられたのはすごく良かったと思います。

――きのうからきょうまでの間にどのように修正されましたか

自分たちがやってきたことをやろうと徹底しました。きのうは自分たちのやってきたことが何もできなかったという反省が出ました。でも悪いところだけじゃなくていいところをたくさんあったと思うので、そこはしっかりポジティブトークをしてみんなで盛り上げました。

――きょうできたなと思う部分は具体的にどの辺りですか

プレーの面だとディフェンスのローテーションです。何本かスリーポイントを打たれてしまったところはあるのですが、ドライブに対してのカバーやローテーション、またスティールしたところをブレイクにもっていったり、リバウンドを取り切ったりといった部分を徹底していました。少し相手の45番に取られすぎたなといった気持ちもありますが、みんなですごく徹底できていたので、次につなげたいと思います。

――ラスト1分半で4点プレーが決まりました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか

だんだんマークも厳しくなってそう簡単には打たせてもらえなかったのですが、その中でもどうやって自分は打つかが大切だと思います。絶対チャンスでボールが来ると思っていたので、あそこの場面は絶対に決め切ろうと思っていました。決められたのはすごく良かったです。ダメなところもたくさんありましたが、最後だけいいかたちで終われましたね。

――フリースローも緊張はなかったですか

全然なかったです。やる気満々だったので、大丈夫でした。

――次戦に向けて一言お願いします

また相手が変わるので、できなかったところを修正していって、9月の下旬に全員で自分たちのバスケットができるように頑張りたいです。