フライングディスクを使った「アルティメット」というスポーツで、U24日本代表に大学生ながら選出された選手がいる。廣島桃花(上智大学)だ。アルティメットとは、7人からなる2チームがコート内でディスクをパスしながら運び、エンドゾーン内でパスをキャッチすると得点が入るフライングディスク競技の一つ。球技とは異なる飛行特性を持つディスクを使用し、高い持久力やスピードが要求され、さらには審判のいないセルフジャッジ制を採用している。試合中は選手同士の接触も禁止される。「究極」を意味する“Ultimate”という名の通り、体力と頭脳を要求される過酷な競技なのだ。

競技としては半世紀以上の歴史を持つフライングディスク。2020年に開催される東京五輪の追加競技とはならなかったが、現在2024年パリ五輪での採用を目指している。

※練習試合に臨む廣島。試合において選手同士で意見の相違が発生した場合は、自分の意見と相手の意見を考慮し、事実に忠実に判断をすることが求められる

廣島がフライングディスクに出会ったのは、大学入学後のこと。大学で新しいスポーツを始めたいと思っていた矢先、上智大学がフライングディスクの名門であることを知った。高校まで続けていたサッカーで培った持久力は、アルティメットにも活きている。「長い距離を走って奥でシュートを受ける時が楽しいし、今まで勝てなかった試合に勝てるようになることが一番のやりがい」。他の部員たちと違うキャンパスに在籍しており練習場が遠く、さらに学年が上がるにつれ実習授業が入る中で、十分な練習時間を確保できず、辞めたいと感じたこともあった。しかし、純粋にアルティメットを愛する気持ちと、チームの雰囲気の良さに支えられて、廣島はU24日本代表入りを果たすまでに成長した。

現在、看護師を目指しているという廣島。アルティメットには、大学卒業のタイミングで一旦区切りをつけることになる。「もし競技を続けていける環境があれば将来もやりたいと思っているが、今は9月21日から行われる全日本大学アルティメット選手権大会の本戦を勝ち抜いて28日に開催される決勝に進出することが目標」。全国の舞台で勝つことを目標に、学生生活を懸けてきた。セルフジャッジ制ゆえに、選手が競技を深く理解することが求められるアルティメット。高い身体能力と頭脳を武器に、大学フライングディスク界の頂点を目指す。

※大学アスリート1日密着動画「THE STARS」にて、廣島選手を特集予定です。
 廣島選手の「THE STARS」はこちら
 また、「スポーツブル」では全日本大学アルティメット選手権大会の男女決勝戦をライブ配信予定です。
 「UNIVAS CUP 2019 競技映像」はこちら

廣島桃花(ひろしま・ももか)
神奈川県出身。1998年3月22日生まれ。成城学園高校を経て、現在は上智大学総合人間科学部看護学科4年。大学からアルティメット競技を始め、授業の実習と競技を両立しながらU24日本代表入りを果たした。現在3年連続3位入賞を果たしている全日本大学アルティメット選手権大会で、決勝進出を目指して日々練習に取り組む。