「東レ パン・パシフィック・オープン」(日本・大阪/9月16日~22日/ハードコート)大会3日目、女子シングルス2回戦で世界181位のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)を破り、ベスト8進出を果た…

「東レ パン・パシフィック・オープン」(日本・大阪/9月16日~22日/ハードコート)大会3日目、女子シングルス2回戦で世界181位のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)を破り、ベスト8進出を果たした第1シードの大坂なおみ(日本/日清食品)。その大坂が試合後の会見でコーチの解任と、一時的にコーチになる父親について語った。

大坂は今年1月の「全豪オープン」で優勝後、2月にサーシャ・バジンと突如コーチ関係を解消。3月の「BNPパリバ・オープン」からジェンキンスがコーチとして帯同していたが、今月13日にTwitterで関係解消を発表していた。

シーズン中でのコーチの解任についてリスクもあるのでは、と問われると「リスクは常に生まれると思いますし、現時点で私はリセットをしたいという気持ちがあったので、今回の決断に至りました」と語った。

大坂のコーチはしばらく父親が務めるということだが「父は元々私のコーチでしたので、原点に戻るというか、いくつかのステップを戻っていって、そこから新たに積み上げていこうということは考えていました。とても良い環境だと思いますし、これから先も学んでいきたいと思います。父はあまりたくさんのことを語ってくれるタイプではないので、自分で色々と見いだしていかないといけないな、とは思っています」と語った。

また、「父は私が小さい頃から居てくれている人ですし、私がテニス選手として、人間として成長していくところを見てきてくれている人です。私のテニスというものを、一番良く知っている人物だと間違いなく思っています。私にとって最愛の人だから、そこが私にとって一番の利点だと思っています」と、父親がコーチであることの良さを語った。

バジンとのコンビによる快進撃で、一躍話題の人となった大坂。その解任劇は多くのマスコミでも取り上げられてきた。さらにジェンキンスに代わってからは優勝がなかったこともあり、コーチはこのままで良いのか、という声もあった。徐々に調子を取り戻し、このまま今シーズンは行くのでは、と思われた中で起こった再びの解任劇に心配する声も上がっていた。

この判断が良い結果に結びつくことになるのか、注目したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「東レ パン・パシフィック・オープン」での大坂なおみ

(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)