待ちに待った白星を勝ち取った。6連敗で迎えた相手は留学生を擁する白鷗大。自分たちより身長が高い相手に対し、序盤からオールコートディフェンスを仕掛ける。これが見事に決まり、リードを終始キープしたまま65―60で初勝利を挙げた。

◆8・24~11・14 第95回関東大学1部リーグ戦(駒沢体育館他)

▼9・17 対白鷗大1回戦(とどろきアリーナ)

◯明大65{18―17、16―13 、16―13、15―17}60白鷗大

 スターターは、PG渡辺翔太(政経3=宇都宮工)、SG須藤昂矢(営4=桐光学園)、SG常田耕平(政経2=正智深谷)、PF植松義也(営3=桐光学園)、PF永田渉(政経3=盛岡南)。

 ディフェンスが勝利を呼び込んだ。今試合は最初からオールコートディフェンスを展開。相手のターンオーバーを誘い出し、スチールからの速攻を決めるという狙いだ。「前から当たっていけばリードできる」(渡辺)。その言葉通り、34―30とリーグ戦が始まってから初めてリードしたまま前半を折り返した。後半に入ってもディフェンスの手は決して緩むことなく、オフェンスにも好影響を与える。ベンチメンバーを含む全員が得点に絡むことにより「相手のマークを絞らせなかった」(常田)。ディフェンスを軸に見事なゲームメイクを披露。最後は会場全体から湧き上がる拍手喝采を浴びながら、笑顔で勝利のブザーを聞き届けた。

 だてに敗戦を積み重ねてきたわけではない。「負けから得られるものは多かった」(常田)。リーグ戦において現在平均失点が61点の東海大や67点の筑波大との対戦は明大に刺激をもたらした。高い質のディフェンスを誇る両チームの良いところを自分たちのバスケに取り入れ、さらにディフェンスを強化。直近の2試合で敗れはしたが、10点差以内に抑え「成長している手応えは感じていた」(鍵冨善宏HC)。その手応えが自信となった今試合、勝利に飢えた選手たちの闘志みなぎるプレーがさらにチームを勢い付けた。連敗してもそれを糧に〝前へ〟進み続ける。転んでもただでは起きない明大はこれからも進化し続ける。

 次戦の相手は現在リバウンド数・3Pシュート数でそれぞれトップに立つシェイクケイタと松脇圭志を擁する日大だ。「これからは1試合でも多く勝っていきたい」(鍵冨HC)。今まで磨き続けてきたディフェンスの真価を発揮するとき。ここから明大の下克上は始まる。

[大橋未来]

試合後のコメント

鍵冨HC

――今日の試合振り返っていかがでしたか。

「この間の惜しくも負けた神大戦と専大戦の時からある程度チームが成長している手応えは感じていました。それを昨日はチームでよくなってきている点とそのさらなる改善点を話し合い、今日の試合の前も自分たちは絶対成長しているし、どことやっても勝てる力はあるからと話して試合に臨みました。選手たちも力を発揮してくれたのでよかったです」

渡辺

――第3クオーター(Q)での得点が目立ちました。

「ガードはみんなにボールを回してインサイドに入れたりすることが仕事だと思います。ここ6試合は『自分が得点源にならないと』くらいに思っていたのでボールムーブが良くなかったかなと思います。だから前半はボール回しを意識してやって、後半は攻め気がないと思わせといて自分で攻めることができたのでいいゲーム展開にできたのかなと思います。」

常田

――日大戦に向けて意気込みをお願いします。

「留学生がいて、いいシューターも多く、すごく点数の取るチームというのが自分の中の印象であります。今までやってきたディフェンスがどれだけできるかが大事になると思いますし、今日みたいに先行できるかも分からないけど、しっかり自分たちのバスケットをしたいです。たとえ負けたとしても何か得られるものがあれば、次につながるバスケットができればいいのかなと思います」