勝利のブザーが鳴り響いた。関東大学リーグ戦開幕5連敗で迎えた6戦目。相手はここまで2勝2敗の青山学院大学。前半から気持ちの入ったプレーを見せる早大はC小室悠太郎(社3=石川・北陸学院)のスリーポイントシュートが次々と決まり前半を6点リードで折り返す。後半、攻勢を強める青学大に嫌な流れを渡しかけたが、勝負どころのF高坂俊輔(社4=東京・早稲田実業)のスリーポイントシュートや粘り強いディフェンスなどで再び流れを掴み、73-62で待望の初勝利を手にした。

  試合は早大が序盤から攻勢を強める。幸先よく先制したのは青学大だったが、その後は小室のスリーが冴えわたり、G柳川幹也(スポ3=京都・洛南)やG土屋大輝(スポ1=福岡・福岡大大濠)のドライブからアウトサイドの小室へと相手を揺さぶる攻撃で攻め立てる。第1Qだけで小室は4本のスリーポイントと早大の攻撃を引っ張る。守備ではCナナーダニエル弾(4年)を中心にインサイドから反撃する青学大に対しF津田誠人(スポ2=京都・洛南)などがリバウンドで体を張り簡単にやらせない。第1Qを20-15と勝ち越して終える。第2Qは、青学大、G納見悠仁(4年)が得点を重ねるのに対し、早大はC宮本一樹(スポ2=神奈川・桐光学園)の内外からのシュートなどで一進一退の攻防が続き、点差は縮まらずに39-33と早大リードで前半を折り返す。


スリーポイントを沈めチームを牽引した小室

  前日の法政戦では逆転されている第3Q。第3Qの嫌な雰囲気を変えるためなのか早大ベンチからは「ディフェンス」の声掛け。それでも青学大はダニエルがリバウンドで存在感を出し、ギアを上げてくる。早大もファウルが重なり、嫌なムードが漂う。しかし、「これで負けたら昨日の試合と同じ。変わらないといけなかった。」(小室)と語るように今日の早大は昨日と違った。小室が中心となってコート内の選手を集め声を掛け合う。さらに高坂が嫌な流れを断ち切る3本のスリーポイントを沈める。守備でも積極性が光り、11点差に広げ勝負の第4Qに。何が何でも点差を縮めたい青学大が守備から強い圧力をかけてくる中、早大は土屋のテクニックを中心に相手の守備をかいくぐり、確実に得点を重ねる。守備ではリバウンドの意識を高め簡単に得点を与えない。最後は津田がスリーポイントを沈め、勝負あり。73-62で勝利した。


鋭いドライブでインサイドに切り込んだ土屋

 「自分たちのバスケをすれば結果はついてくる。」(小室)と話すように、今日は早稲田らしいプレーが随所に見られた。さらにベンチからの声掛けも多く、チームが一体となっていることが感じられる。しかし後期の戦績はこれで1勝5敗。「早くイーブンにもどせるように。」(高坂)と語るようにここからがまた新たなスタートだ。今日の試合の内容、試合への熱量を当たり前の基準として、これからの試合で今日以上のプレーが出来るかが重要だろう。長いトンネルを抜けた早大のこれからの反撃が楽しみだ。

(記事 小林慎治、写真 工藤竜輔)

大会名
  1Q2Q3Q4Q合計
早大2019142073
青学大15181961
C#7 宮本一樹(スポ1=神奈川・桐光学園)
G#12 G土屋大輝(スポ1=福岡・福岡大大濠)
G#14 柳川幹也(スポ2=京都・洛南)
C#39 桑田裕平主将(商4=京都・洛南)
F#41 小室悠太郎(社2=石川・北陸学院)
コメント

F高坂俊輔(社4=東京・早稲田実業)

――今日の結果をどう捉えてますか。

嬉しいし、これから波に乗っていけたらなと思っています。

――昨日まで苦しい戦いが続きました。気持ち的にはどうでしたか。

早稲田のバスケットをやれる時間が最近少しずつ増えてきている中で、最後の部分で昨日とかも負けてしまっていたので、もどかしいというか、あとちょっとのところだったので、苦しかったですね。

――今日の試合の勝因というのはどこにあると思いますか。

ディフェンスとリバウンドの部分を40分間チームとして決めたことを遂行できたっていうところが1番の要因だと思います。またコートの中も、コートの外も一丸となって戦えたことも勝因の1つかなと思います。

――4年生としてご自身のチームの中での役割は何だと思っていますか。

試合に出る、出ないに関係なく声を出し続けるっていう事は4年生の仕事だと思っていますし、泥臭さっていうのも4年生が1番やらなければいけないと思うので意識してやっています。

――最後に次戦への意気込みをお願いします。

まだ1勝しただけで5連敗しているので、早くイーブンに戻せるように今日からもう切り替えて準備していきたいと思います。