2019年のアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)では現在、スバルモータースポーツUSAのオリバー・ソルベルグとデイビッド・ヒギンズが一騎打ちを展開している。競争の激しい若手ドライバーの登竜門、WRC2とは違うため、オリバーの実力をそのものはどうなのかと測りかねていたが、実際にARAを取材してみるとオリバーのパフォーマンスの高さを見てとれた。

オリバーの駆るスバルWRX STIは、バーモント・スポーツカーが独自に開発したマシンで、2000cc時代のWRカーを凌駕するパフォーマンスを発揮している。イメージとしては現行のWRカーとR5の中間のレベルで、オリバーはすでにR5を凌駕するマシンをコントロールしていると言えるだろう。



加えて「ラトビア選手権は似たようなロケーションばかりだけど、ARAはイベントによってキャラクターがまったく異なるので経験になる」とオリバー自身が語るように、様々なシチュエーションに対応する能力が求められる。こうしてオリバーは急速に進化を果たしているのだが、父親のペターはどのようにオリバーを評価しているのだろうか?

「オリバーは経験こそ少ないけれど、ドライビングテクニックはもちろん、マシンのセッティングに対する理解力が高い。それに最近のドライバーよりも、ペースノートの情報量が豊富なのも特徴だ」とペターは語る。
さらに「オリバーと一緒にフォルクスワーゲン・ポロR5でテストしたけれど、彼に勝てなかった。ラリーGBはオリバーと激しいバトルになるだろうね」とペターはうれしそうに笑う。



引退を決めた元世界王者の父が貫禄を見せるのか? それとも18歳を迎えたばかりの息子が父の背中を超えて世代交代をアピールするのか? WRC第12戦のラリーGBではソルベルグ親子の対決に注目したい。
(Izumi Hiromoto)