写真=FIBA.com

「僕個人の意見としては絶対に出るべき大会だ」

バスケワールドカップ準々決勝でアメリカを破り注目されたフランスは、3位で大会を終えた。

3位決定戦でオーストラリアとの接戦を制し、大会の最後を勝利で飾ったものの、エバン・フォーニエは目標だった金メダルに手が届かなかったことを悔やんだ。「スペインとアルゼンチンが世界のベスト2だとは思わない。でも、他の国よりも良いプレーをして勝った。これが1試合で結果の出るワールドカップだよ」

そして、大会が終わって初めて、彼はアメリカ代表に対して抱えていたモヤモヤした気持ちを吐き出した。ワールドカップに出場するチャンスがありながら辞退する代表選手が続出したことに「正直に言うと、腹が立っていた」と明かす。

「それがレブロン・ジェームズやケビン・デュラント、カイリー・アービングだったらそうは思わない。彼らはこのステージを経験して、勝っているわけだからね。でも、僕の友人であるトバイアス・ハリスを見てほしい。普段と違う環境での戦いを経験できる、素晴らしい機会だったはずだ」

「このワールドカップに出ることが、選手のキャリアにとっていかに役に立つか、辞退した選手は理解していない。レベルの高いバスケットボールをしていて、観客の熱気もすごい。いろいろと大変なこともあるけど、僕個人の意見としては絶対に出るべき大会だ」

今大会に出場したNBA選手たちは、およそ10日の休養を挟んで所属チームのトレーニングキャンプに合流することになる。短いオフになるが、フォーニエは不平不満を一切口にしない。

「競技者ならこういう環境を求めるもの。僕たちのキャリアは、10年から12年くらいしかないんだ。経験できることは、何だってやりたいからね」