15日の「花キューピットジャパンウイメンズオープンテニス」(日本・広島/9月9日~15日/ハードコート)女子シングルス決勝。世界146位の日比野菜緒(日本/ブラス)が世界107位の土居美咲(日…

15日の「花キューピットジャパンウイメンズオープンテニス」(日本・広島/9月9日~15日/ハードコート)女子シングルス決勝。世界146位の日比野菜緒(日本/ブラス)が世界107位の土居美咲(日本/ミキハウス)に6-3、6-2で勝利し、自身約4年ぶり2度目のツアー優勝を果たした。試合時間は1時間8分。

WTAツアーにおいて日本人同士の決勝は、1997年以来約22年ぶりだった。

この試合、日比野は第1セットでいきなりブレークを喫するも、直後にブレークバック。第5ゲーム終了後にオンコートコーチングを受けると、その後4ゲーム連取でセットを先取した。そして日比野は第2セット、3度のブレークに成功して勝利を収め、これで土居に対して通算3勝2敗(下部大会、ツアー予選を含む)とした。

試合後のセレモニーでは、準優勝の土居がまず大会関係者への感謝を述べると、続けて「菜緒ちゃんおめでとうございます。私も何とかいいプレーで対応しようと思ったんですけど、菜緒ちゃんが本当に素晴らしいプレーで。素晴らしかったと思います」と日比野を称えた。

優勝の日比野は「美咲ちゃん、この舞台で2人で戦うことができて本当に嬉しいです。つらいとき、美咲ちゃんが頑張ってきているのをずっと見てきたので、これからも美咲ちゃんの背中を追い続けます」と涙を浮かべながら語った。

大会関係者やコーチ、家族に感謝を述べたあと、最後に観客へ「この1週間皆さんの声援にどれだけ助けられたか、本当に言葉にできないんですけど。これからも日本女子テニス頑張っていきますので応援よろしくお願いします」と力強く話した。

さらに、シングルス決勝を戦った日比野と土居の2人は、続けてペアとしてダブルス決勝へ。クリスティーナ・マクヘイル(アメリカ)/バレリア・サビンキ(ロシア)に3-6、6-4、10-4のフルセット逆転で勝利した。このペアとしては初のダブルス優勝。

この結果、今大会で日比野はシングルスとダブルスの2冠を達成した。日本人女子が同じ大会でシングルス・ダブルスの2冠を果たしたのは、2003年10月に杉山愛さんがオーストリア・リンツの大会で達成して以来。約16年ぶり5回目という快挙となった。

なお、伊達公子さんも1996年の「ジャパン・オープン」で2冠を達成しており、今回の日比野は日本人女子3人目。

今大会で素晴らしい活躍を見せた日比野と土居は、16日に大阪府で開幕する「東レ パン・パシフィック・オープン」に出場予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「BNPパリバ・オープン」での日比野

(Photo by Kevork Djansezian/Getty Images)