富澤副将(21番)のサービスエース直後の選手たち

開幕2連勝と上々の滑り出しを見せた慶大。1部復帰に向けて負けられない戦いの続くなか、今回の対戦相手は昨春2部10位の平成国際大。MB降小雨(商1・慶應)、樫村大仁(環3・茨城高専)、そして勝呂亘(政2・慶應)とけが人が相次ぎ、OPを務める加藤靖丈(商2・慶應)がMBにコンバートして臨んだ。試合序盤から確実に得点を重ね、セットカウント3-0と地力の強さを見せつける勝利となった。

2019年9月14日(土)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦

第3戦 慶大×平成国際大

@亜細亜大学体育館

得点
慶大セット平成国際大
2514
2514
2517
出場選手(サーブ順)
ポジション背番号名前(学部学年・出身校)
26谷舜介(環2・徳島城東)
WS23小出捺暉(環2・駿台学園)
MB15加藤靖丈(商2・慶應)
OPマルキナシム(総4・川越東)
WS吉田祝太郎(政3・慶應)
MB12清水柊吾(総3・広島城北)
Li17加藤真(商3・慶應)
永田将吾(総2・高松)
途中出場宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)
29高倉真古都(商1・慶應)
21富澤太凱(経4・慶應)
18安達龍一(環1・洲本)


慶大の高いブロック

第1セット、先週の第1、2戦では先行できない展開が続いた慶大であったが、マルキナシム主将(総4・川越東)のスパイクと吉田祝太郎(政3・慶應)のバックアタックが決まり、良いスタートを切る。その後、MBとして出場した加藤靖がクイックを決め、さらに勢いに乗った慶大。谷舜介(環2・徳島城東)が5枚の攻撃陣をうまく使い分け、相手に的を絞らせず、25-14と相手を圧倒する。

 


S谷(写真右)と清水(同左)のコンビ

次のセットも、慶大の勢いは止まらなかった。チーム全体として安定したサーブレシーブをみせ、許したブレイクはわずか2回と試合のペースを握り続ける。21-15の場面で吉田に代わって宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)がコートに入る。レフトから力強いスパイクを叩き込み、連続得点を果たし、チームを鼓舞する。その後、大学初出場となった樋口太樹(経1・慶應)がピンチサーバーとして送り出されるも、このサーブは惜しくもエンドラインを割る。最後は、また宮川がスパイクを決め、25-17でこのセットを奪取した。

 


交代時の富澤副将(写真左)とマルキ主将(同右)

セットカウント2-0で迎えた第3セット。攻守ともに高い総合力をみせた慶大に相手の付け入る隙はなかった。10-6で迎えた試合中盤、加藤靖のクイック2本を含む5連続得点と大きくリードする。23-11という場面で、安達龍一(環1・洲本)がサイドに代わって入り、高い打点を活かしたスパイクで大学初得点を挙げた。試合を通して、相手にペースを譲らなかった慶大。このセットも25-16で取り、ストレートでの勝利となった。

 


終始、安定した試合運びを見せた

「けが人が多いなかで乗り越えなければならない」という監督の言葉の通り、これからもスタメン、リザーブを含め総力戦が予想される。慣れないMBでの出場となった加藤靖は試合後、「出るからには責任が伴いますし、そのなかでやれることをやらなきゃいけない」と語った。選手、スタッフともに、それぞれのポジション、それぞれの役割での自覚をもって突き進む慶大。一戦一戦、目の前の敵を倒した末に見える最高の景色を目指して。

(記事:持丸嘉昭 写真:隅田一・小菊捷人・菊池輝・藤澤薫)

以下、コメント

宗雲健司監督

 

――今日の試合を振り返って

いろいろと先週、けが人が多かったので、まずしっかり勝ててよかったです。

 

――けが人が多い中で、MBに加藤靖丈選手が入りましたが

月曜日に、この間出た勝呂がけがをしたことで、ほかのMBもしくはコンバートで誰かを使うしかなかったので、加藤と宮川を試しながら、加藤が高校の時に1年くらいやったことがあったので、良い動きをしていたので、そういう考えで決断しました。

 

――試合のなかでも交代選手が多く起用していました

点差が広がったらそういう機会を与えてやらないと若手も伸びないので、そういう意味では出た選手がテンパってましたけど、でも宮川が途中で落ち着いたり、安達も一本でしたけど、そのあと落ち着いたり、まぁ良い機会だったと思います。

 

――明日に向けて

明日も力のあるチームなので、今週けが人が多い中で乗り越えなければならないので、慶應のバレーをして、勝ってほしいと思います。

 

マルキナシム主将(総4・川越東)

 

--今日の試合を振り返って

下位チームから当たっている中で、初めて快勝できたので、明日につなげていきたいと思います。

 

--ご自身の調子は

先週の課題だったミスは減ったんですけど、まだライトの打ち方としてはっきりとしたものを持っているわけではないので、リーグ戦の中盤や終盤に向けてしっかりと整えていきたいと思います。

 

--特にサーブとスパイクの調子が良いように感じました

サーブは先週からさらに練習をしていたんですけど、今日は相手に対してミスをしたくないということだったので、入れていくことを意識してやっていました。スパイクもミスを減らすことを意識してやったんですけど、まだ決まり方としてしっくりきているわけではないので、精度をもっと高めて行けたらいいなと思います。

 

--慶大のブロックはいかがですか

相手にプレッシャーになったのかはわからないですけど、相手のスパイクミスがすごく多くて、助かりました。

 

--途中交代でたくさんの選手が出場しました

チームにけが人が多くて、不安定なスタメンなんですけど、それとは関係なく、2部のリーグ戦で全勝優勝かつセットを落とさないということを目標にしていました。あともう1つ、点差をつけて、スタメン外の選手を出していくということがチームとして、(選手)層を厚くするという意味で目標としてあったので、今日はそれができて良かったなと思います。

 

--明日に向けて

明日の中央学院大は、今日の国士舘大との試合でフルセットまで粘っていて、弱い相手ではないと思うので、抜かりなくやっていきたいと思います。

 

吉田祝太郎(政3・慶應)

 

--今日の試合を振り返って

相手が勝手に崩れてくれたので、こちら側としても苦しむことなく、力まずにプレーできたので良かったです。

 

--スパイクの調子が良かったですね

最近はコンビを中心的に練習していて、僕自身は本調子ではなかったですが、クイックも上手く決まり、マルキさんなどもその成果が出ていたと思います。

 

--けが人や不調でベストメンバーではない戦いが続いておりますが、チームの状況はどうですか?

チームにけが人がいることでネガティブはならず、代わりのメンバーが「俺がやってやる」というポジディブな思考を持ち、誰かが抜けたからといってチームがバラバラになるわけではなく、声を掛け合ってひとつになれているので、そこは上手くチームとして調整できています。

 

--明日の意気込みをお願いします

明日は今日の相手より力があるので、気持ちを引き締め直して頑張りたいと思います。

清水柊吾(総3・広島城北)

--今日の試合を振り返って

これまでの2戦がわりとぐちゃぐちゃな試合だったので、今日は手堅く、一つ一つのプレーを大事にやっていくことを意識していました。それがよくできた試合だったと思います。

 

--ご自身がサーブのとき、ブレイクになるシーンが多かったですね

向こうが勝手に崩れてくれた、という印象です。あまり強いサーブは打てなかったのですが、ミスを出さずにある程度攻めたサーブを打つことが出来て良かったです。

 

--先週末から今日の試合に向けてどのようなことを意識して練習しましたか

スパイクのコンビミスが多かったので、そこに焦点を当てて練習しました。Bパスからの攻撃をメインにやりました。今日の試合ではラリー中のコンビが合って良かったです。

 

--対角に入った加藤靖丈選手について

先週ミドルがけがをして、(加藤が)代わりにそこに入ってくれたんです。今日はよくやってくれたと思います。

 

--明日の試合に向けて

こっちのバレーが変わるわけではないので、自分たちのバレーをしっかりやりたいと思っています。明日は今までの3試合よりもしっかりしたバレーをしてくると思うので、恥ずかしいプレーを出さないように気を付けたいです。

加藤靖丈(商2・慶應)

――今日の試合を振り返って

久しぶりの快勝というのはありましたが、自分としてはダメ元だったので、思ったより良かったって感じですね。

 

――MBとしての出場となりましたがその点に関しては

言われたのが水曜か木曜くらいだったので、ダメ元くらいで良いかなくらいで。ダメでも急遽やったからしょうがないでしょくらいのテンションでいったら、思ったより良かったなって感じですね。

 

――監督からはどのように伝えられましたか

MBの練習してないから割り切って、無理なところは無理でいいから、できることだけやりなさい、という感じでした。

 

――他のMB選手から声をかけられたりはしましたか

少しありましたが技術的なことではなく、「がんばれ」くらいのゆるい感じでしたね(笑)。

 

――谷選手とのコンビについては

元々クイックとかは練習後に遊びみたいな感覚でやっていたので、それを本当にやるのかみたいな感じでした。谷選手が合わせてくれるので、思ったよりも上手くいったかなというのが感想ですし、感謝しかないですね。

 

――今後に向けて意気込みを

1部昇格というのがあるなかで、どのような形であれ、自分が出るからには責任が伴いますし、そのなかでやれることをやらなきゃいけない。最終的にマルキさんや祝太郎さんが何とかしてくれるので、ミドルとして出場したときは、最後はその2人に託せるようにするのが目標です。今後どこのポジションで出るかは分かりませんが、出たからにはしっかりやっていきたいです。

谷舜介(環2・徳島城東)

――今日の試合を振り返って

今日は、サーブカットもパスも返って、自分たちの攻撃ができたのかなって思います。

 

――先週、序盤が課題となりました

今日は序盤から、相手の攻撃をブロックできたり、レシーブできたりして、攻撃できたので、結構序盤から自分たちのバレーができたかなと思います。

 

――加藤靖丈選手とのコンビはいつから

コンビの練習をしたのは、今週の水曜日からだったんですけど、結構練習前後に遊びとかでクイック打ったりしていたので、まあなんとなくはわかっていて、良い感じでできました。

 

――今日のご自身のトスは

んー…まあ、まあまあまあまあ…もうちょっといけるかなって思ったんですけど、もうちょっと打ちやすくて、(相手の)ブロックを振れたらいいなと思いました。

 

――交代選手にもトスを上げていましたね

(宮川)郁真はもういつも通り、高いところからしっかり打てていて。(安達)龍一は久しぶりの試合というか、なかなか出たことないけど、結構自分の一番良いスパイクを打てていたのかなと思います。

 

――今後、もっと良くしていきたいところは

もっとパスの精度とかトスの精度っていうのをちょっとずつ上げていって、あとは自分たちのミスをしないっていうのと、できるだけ自分たちの形に持っていくために、一人一人がもっと細かくやらないとだめだなと思いました。

 

――次戦に向けて

次も…絶対勝ちます(笑)!