苦しみながらの勝利となった。1点を追う6回に森下暢仁主将(政経4=大分商)、和田慎吾外野手(商4=常総学院)の連打で逆転するも、8回に同点に追いつかれ延長戦へ。12回までもつれ込んだが、公家響内野手(政経3=横浜)の犠飛で勝ち…

  苦しみながらの勝利となった。1点を追う6回に森下暢仁主将(政経4=大分商)、和田慎吾外野手(商4=常総学院)の連打で逆転するも、8回に同点に追いつかれ延長戦へ。12回までもつれ込んだが、公家響内野手(政経3=横浜)の犠飛で勝ち越しに成功。4ー2で開幕戦白星スタートを切った。

(明)○森下―西野、蓑尾

(東)小林大―松岡、大音

【安】(明)11(東)7

【本】(東)石元(4回)

【二】(明)森下2(6、8回)、添田(12回)

(明)◇犠打2 喜多(6回)、公家(12回) ◇併殺0 ◇残塁9 ◇盗塁2 北本(3、5回) ◇失策0

  緊迫した投手戦となった。先発の森下は3回まで無失点に抑える。しかし「ボールが甘く入った」(西野真也捕手・政経4=浦和学院)と4回に相手のソロ本塁打で先制点を許してしまう。更に8回にも同点打を浴び、2対2で延長戦へと突入。だがここから相手に一切流れを渡さない圧巻の投球を披露。「これ以上点を取られないように投げた」(森下)と、9回以降全て3者凡退に退けた。終わってみれば15個の三振の山を築く好投でチームを勝利に導いた。

  一方の打撃は「動きがみんな固かった」(和田)。開幕戦の緊張もあり、変化球を中心とした相手投手を前に打線が息を潜め、5回まで0点に抑えられる。しかし1点を追う6回に森下、和田の連続適時打で2点を挙げ逆転。だがその後は打線をつなぐことができず苦しい展開となった。試合が動いたのは延長12回。岡本伊織内野手(商1=創志学園)、蓑尾海斗捕手(文1=日南学園)の1年生の代打2人が連続安打で1死一、三塁のチャンスをつくる。そして途中から守備に入った公家が「読みが当たった」と狙っていた変化球を外野に運び、勝ち越しの犠飛を放った。その後さらに1点を追加し勝利を決定づけた。

  開幕戦独特の緊張から苦しい試合展開が続いた。だが〝粘りの明治〟を見せつけ接戦をモノにできた。次戦では相手を圧倒し、勝ち点をもぎ取りたい。

[久野稜太]

試合後のコメント

川村勇斗学生コーチ(営4=高知西)

――開幕戦を取りました。

 「まずは勝ててホッとしています。春も初戦を落として入りを課題にしていたのですが今日の入りも良くなかったです。エンジンがかかるのも遅すぎました」

和田

――春季リーグ戦同様、東大に打線が苦しめられました。

 「初戦ということで皆緊張していた部分もあったので明日からは切り替えてやっていきたいです。開幕戦だったことが大きかったかなと思います。皆固まっていました」

公家

――今日の調子はいかがでしたか

 「いつでもいける準備はできていたので回ってきた場面でも『よし、来た』という気持ちでウキウキしながら打席に入りました」

岡本

――神宮初安打となりましたが、どういう気持ちで打席に立たれましたか。

 「延長12回で勝つにはこの回しかなかったのでその打席でしっかりチャンスを広げられるようにしようという思いで打席に入りました」

蓑尾

――リーグ戦初安打は貴重なチャンスメイクになりました。

 「1アウト1塁だったので中途半端に振ってゲッツーになるより思いっきり振っていこうと思っていました。初球から全部打ちにいこうと思った結果センター前に打てたので良かったです」