関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第4節、ついに早大に日の目が当たった。相手は関東学生春季リーグにて1点差で惜敗した中大だ。攻守ともに順調だった早大は着々とシュートを決め、4点をリードし前半戦を折り返した。後半戦も攻撃の手を緩めず7点リードに持ち込んだが、中盤でシュートが思うように入らなくなり、逆速攻での反撃を受けリードを縮められてしまう。しかし、逆転だけは避けたい早大は崩れた体制を持ち直し、24-22で勝利。今季、初白星となった。

 前半戦、1点を入れれば入れ返される両者が競り合う展開が続いていたが、先に一歩抜きん出たのは早大だった。前半戦中盤、LW前田理玖(スポ3=福井・高志)やRB山本慶(スポ3=長野・屋代)の放ったボールがゴールを揺らすと試合は徐々に早大のペースに。シュートミスなどを相手に利用され逆速攻で失点してしまう場面が多々見られたものの、早大はしっかりと落ち着きを取り戻して攻撃を仕掛けにいった。特にCB宮國義志(社4=沖縄・浦添)のロングシュートをはじめとした攻撃は、早大の得点に大きく絡んでいた。また、ディフェンス陣の粘りのある守備や、GK羽諸大雅(スポ4=千葉・市川)の好セーブで、中大の反撃のチャンスを潰しきり、リードを広げていくワセダセブン。残り時間1分を切った頃、前田が自ら誘発した7メートルスローを決め切り、13-9と相手スコアを1桁に抑え前半戦を終えた。4点リードで試合を折り返した早大は秋季リーグ初勝利に向かって勢いづいていた。


シュートを決めに行く宮國

 早大リードで迎えた後半戦では、RW清原秀介(商4=東京・早実)が速攻で先制点を獲得。その後、オフェンス陣はなかなかシュートを決めることができないでいたが、相手のルーズボールに必死にしがみつき、攻撃のチャンスを作り出していた。そして後半戦開始5分、PV中村祐貴(スポ3=北海道・札幌西)の速攻を皮切りに早大が再び試合の流れを引き寄せる。宮國や前田、中村らが立て続けにシュートを決め、7点差にまで持ち込んだ。大いに盛り上がる早大ベンチ。このまま大きく点差を開けて勝利を収められるかと思われたが、ここで中大がタイムアウトを取った。このタイムアウトによって高まっていた早大ペースが途切れてしまい、再びオフェンスが機能しなくなってしまった。ゴールに入らないボールは相手に奪われ、失点が積み重なっていく。21分、髙橋幸太(法4=東京・早大学院)が獲得した7メートルスローを宮國がきめるものの、立て続けに2失点し、ついに1点差にまで追いつかれてしまった。中大逆転のムードが広がる体育館。再び敗北を喫してしまうのかと思われたが、それでもワセダセブンは粘り強さを見せた。LB青沼健太(社2=千葉・昭和学院)のスカイプレーや山本のサイドシュートが決まったことで、崩れた体制を持ち直したのだ。引き下がる中大に飲まれることなく、清原の1対1の速攻や阿南遼星(スポ3=大阪・大体大浪商)のシュートも立て続けに決まる。その後、羽諸やDF陣が失点を1で食い止め、スコアを24-22としたところで試合終了のブザーが鳴った。


早大の得点に喜ぶ青沼(左)と阿南

 開幕3連敗と1部リーグ最下位に沈んでいた早大であったが、ついに勝利をつかむことができた。試合終了後、ベンチや応援席からは喜びと安堵の表情が見られた。この1勝は早大にとって大きなものとなったことだろう。とはいえ秋季リーグはまだまだ続いていく。この白星で次戦に弾みをつけ、1部リーグ下位からの脱出を図る。反撃の狼煙を上げた早大。彼らが繰り広げるプレーに今後とも注目だ。

(記事、写真 栗林真子)

関東学生秋季リーグ
早大2413−9
11−13
2222
GK 羽諸大雅(スポ4=千葉・市川)
LW 前田理玖(スポ3=福井・高志)
LB 青沼健太(社2=千葉・昭和学院)
CB 宮國義志(社4=沖縄・浦添)
PV 中村祐貴(スポ3=北海道・札幌西)
RB 山本慶(スポ3=長野・屋代)
RW 清原秀介(商4=東京・早実)
星取表(9月14日現在)
早大日体大明大法大筑波大中大国士舘大日大東海大立大
10位早大 24●31 23●24 22●41 24〇22
1位日体大31〇24 32〇25 31〇19 37〇26
2位明大 25●32 26〇18 24△24 24〇20
3位法大 24〇23 27〇24 27△27 27●37
4位筑波大41〇22 18●26 26●27 27〇15
5位中大 22●24 24●27 27〇21 22〇15
6位国士舘大 24△2427△27 24●2527〇23
7位日大 19●31 27〇26 21●27 22〇20
8位東海大 20●24 15●2225〇24 20●22
9位立大 26●37 37〇27 15●27 23●27
コメント

清原秀介 (商4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

初戦から3連敗していて苦しい中だったので、きょうとあすの試合を大事にしていて、その中で接戦を粘り切って勝てたのはうれしいです。

――オフェンス陣やディフェンス陣の動きについてはいかがですか

大事なところで羽諸とかも止めてくれたりとか、阿南とかも最後の方にねじ込んでくれたりして一人一人の強い気持ちとかが現れていたと思います。

――後半では相手に点差を埋められてしまう場面もありましたが、その点についてはいかがですか

7点差になった時にみんなの心の中で余裕ができてしまったという部分があったので、守りの態勢に入ってしまいました。自分たちは春で入れ替えとかになっているので、そこはチャレンジャー意識をもって常に攻めていく気持ちを持っていればよかったかなと思います。

――ご自身のプレーについてはいかがですか

大事なところではカットから速攻まで行けたので自分としては良かったんですけど、シュート面では最初の方とかでずれてしまったので、そこは修正するべきだと思いました。

――次戦への意気込みをお願いします

きょうのゲームでは悪いところもあったんですけど、そこは忘れてマイナスな気持ちは考えずに常にプラスの気持ちをもって、あしたも絶対に2勝目を取りに行きたいと思います。

宮國義志 (社4=沖縄・浦添)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

開幕から3連敗したので、きょうは絶対に勝つということはチームでも話していて、きょう1勝目を挙げることができてチームとしても個人としてもうれしいです。

――きょうの試合に向けてどのような対策をしてこられましたか

中大はサウスポーの選手が多かったりして、全体的に上手い選手が多いのでディフェンスで頑張って速攻で点を取ろうと話していました。結果的に、前半はいいディフェンスで速攻まで運べて4点差で折り返せたので、今回の勝利につながったんじゃないかなと、練習の成果が試合で出せたかなと思います。

――ご自身のプレーについてはいかがですか

大事なところで得点できたというのはすごく自分的には良かったと思うんですけど、後半で追いつかれてきついときに誰も点を取ることができなかったので、きついときに点を取って助けられるプレーをしたかったなと思います。このことを反省点として、またあした以降チームに貢献できるようなプレーをしていきたいと思います。

――今回の勝利を通してチームとして何か収穫はありましたか

先週の法大戦は勝てる試合だったのに落としてしまって、みんなの雰囲気もすごい下がっていたんですけど、切り替えてここから勝ち星を取っていけば全然まだまだいけるとチームで話していたので、今回勝つことができてみんなのモチベーションがあがって、これからのリーグ戦に良い形で繋げられると思います。

――次戦への意気込みをお願いします

あしたも勝ちます!