7日には第3子が誕生したばかりで「いい報告ができる」

広島 3-2 中日(12日・マツダスタジアム)

 広島の堂林翔太内野手が3時間49分の激戦に決着を付けた。12日、本拠地マツダスタジアムでの中日戦。2-2の同点で迎えた9回裏1死一、二塁で、この日途中出場していた堂林がレフトへサヨナラ打を放った。

 今季3本目の安打が今季初打点となり、サヨナラ打は自身5年ぶりだ。「ストライクゾーンに来たら、どんどん振っていこうと思っていた」という堂林は、1ボールの後、「真っ直ぐを空振りして、そこで冷静になれた部分もあった」という3球目を打ち返した。「浮いてきたフォークを仕留めることができた」という打球はレフトの左を抜けた。

 プロ10年目の今季は、不振と故障で5月中旬に2軍落ちし、9月に入ってようやく1軍に復帰した。守備固めや代走などでの起用が多く、この試合前まで20試合の出場で打席に立ったのは24回だけ。今季3本目の安打が「久々で、自分でも忘れていたことを思い出した感じ」という貴重な一打となった。

 堂林は「今年はケガもあり、なかなかヒットが出ず、つらかったけど、前を向いてファームでは、やれることをずっとやってきた。こういうことが今後もあると信じて、これからもしっかり練習を続けていきたい」と感慨深そうに話した。

 レギュラーシーズンも残り10試合を切ったが、堂林は「負けられない試合が続く中で、このタイミングでこの場にいることができて嬉しい」と笑顔を見せた。今月7日には第三子が誕生しており、「いい報告ができる」と照れくさそうに話した崖っぷちの10年目は「1つでも多く力になりたい」と残り試合での活躍を誓った。(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)