前日の同戦では頭部を強打し途中交代も「絶対出る」

ロッテ 6-4 オリックス(11日・ZOZOマリン)

 ロッテのレオネス・マーティン外野手が11日、オリックス戦(ZOZOマリン)に「6番・右翼」でスタメン出場。来日初となる2打席連続本塁打を放つなど、チームの勝利に貢献。ヒーローインタビューでは「荻野に会いたい」と、この日2軍で実戦復帰を果たした荻野貴司外野手へ熱烈な“ラブコール”を送っていた。

 ここまで8勝13敗1分と苦手とするオリックス戦。反撃のきっかけは「絶対出る」とスタメン出場を直訴した助っ人の一発からだった。

 前日10日には、12号先制2ランを放ったマーティン。しかし、4回の好守備でフェンスに激突し頭部を強打し途中交代。出場が懸念されていたが出場を直訴。診断の結果も問題なしと「6番・右翼」でスタメンに名を連ねた。

 3点を追いかける2回、無死一塁で第1打席。オリックス先発・張奕に2球で追い込まれたものの、制球の定まらない直球を見極め、フルカウントまで持ち込む。そして、真ん中やや低めに投じられた138キロの直球を強振。打球は弾丸ライナーで右翼スタンドへ吸い込まれた。

 来日3度目となる2試合連続弾。13号2ランで1点差に詰め寄ると、そのまま打線が繋がり、6安打の猛攻で4得点。助っ人の一発をきっかけに、4-3と逆転に成功した。

 そして3回、2死走者なしで迎えたマーティンの2打席目は圧巻だった。2番手・山田の初球、内角低め138キロの直球をものの見事に捉えると、打球は高々と夜空に舞い上がり、そのまま右翼席中段へ。来日初、2打席連続の14号ソロ。ベンチ前で、右翼席を埋めるファンに贈る「Yes! マーティン」のポーズも、すっかり板についてきた。

 2打席ともに、ストレートを捉えての本塁打だったが「何を投げてくるかというより、自分がアブレッシブにスイングすること」と、積極的な打撃姿勢が生んだ2発だったとマーティン。そんなヒーローがお立ち台に、荻野の顔がプリントされたハンガーを持参。そして、こんな胸のうちを語った。

「荻野さんに会いたい」。腰痛のため2日に1軍登録抹消となったロッテ不動のリードオフマン・荻野の復帰を待ち望んでいるというのだ。

「僕だけではないですが、荻野さんがいなくてすごく寂しい。チームにとっても必要な選手ですし、人間性も素晴らしい。荻野さんは(自分を)笑わせてくれたりとか、モチュベーションを上げてくれるので、人間としても、野球選手としてもとても尊敬しています。ベストなコンディションで戻ってきてくれることを楽しみに待っています」

 熱烈なラブコールを受けた荻野は、この日の2軍戦に「1番・中堅」で実戦復帰。3回には本塁打を放つなど、順調に行けば13日からの西武戦には合流予定。CS進出へ向け、「重要な月」とマーティンも意識する9月。間もなく訪れる待ち人との再会を力に変えて、頼れる助っ人は残り10試合、チームのために戦い続ける。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)