写真:水谷隼(KM東京)を完璧に抑えたリアム・ピッチフォード(T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE

Tリーグの見逃せない名勝負をラリーズ編集部独自の視点で解説する【T.LEAGUE 名場面解説】。

今回、10日に行われたT.T彩たまと木下マイスター東京の一戦から、第4マッチのリアム・ピッチフォード(以下、ピッチフォード)と水谷隼の試合をピックアップする。

ピッチフォードは先日行われたばかりのヨーロッパ選手権を終えすぐに来日。時差も大きい移動があったにもかかわらず、世界トップレベルの選手である水谷隼をストレートで退けた。

その勝利の要因には、徹底したピッチフォードのコース取りがあった。

第2ゲーム終盤でのチキータのコース




写真:ピッチフォード(T.T彩たま)のレシーブのコース/図:ラリーズ編集部

ゲームカウント1-0とピッチフォードのリードで迎えた第2ゲーム終盤。8-7とピッチフォードが逆転したあとの1本が決め手となった。これまでピッチフォードがバックハンドで打球した際、コースは水谷のバック側に集まっていた。

しかし、この終盤でピッチフォードは、フォア前のサーブに対して回り込み、チキータを水谷のフォア側へ送った。一瞬反応の遅れた水谷はうまく打球できず、ピッチフォードが得点。ここから流れを掴んだピッチフォードが第2ゲームも制し、勝利をぐっと引き寄せた。

第3ゲーム終盤でのラリーのコース取り




写真:ラリーの配球/図:ラリーズ編集部

ピッチフォードはこの試合、バックサイドのボールを徹底して水谷のバック側に返球していた。ポイントの2つ目は、第3ゲームの終盤9-7でピッチフォードリードの場面で見せたプレー。この場面でもこれまでのコース取りと同じく、レシーブを含めて3本連続で水谷のバックを攻め得点した。

このコース取りの徹底がストレート勝利をもたらしたと言えるだろう。




写真:水谷隼(木下マイスター東京)提供:©T.LEAGUE

T.T彩たま 対 木下マイスター東京:ピッチフォードVS水谷隼

詳細スコア

◯ピッチフォード 3-0 水谷隼
11-6/11-7/11-8

まとめ

今回はピッチフォードの作戦勝ち。長所である速く強いバックハンドと徹底したコース取りで攻めたピッチフォードは、水谷を全く寄せ付けなかった。水谷はミスが多くなり、流れを掴むことができなかった。

文:ラリーズ編集部