写真=FIBA.com

「僕らはもっと先まで勝ち進むことができる」

バスケワールドカップの準々決勝、スペインvsポーランドの一戦は、第3クォーターにリードを広げたスペインが90-78で勝利し、ベスト4へと駒を進めた。

46-41とリードして前半を折り返したスペインは、人とボールが動くオフェンスでリードを2桁に広げ、その後もペースを落とすことなくポーランドに反撃の機会を与えない。攻守両面で試合をコントロールしたスペインは28アシストを記録。ポーランドから15回のターンオーバーを引き出し、そこから20点を奪って試合を有利に進めた。

またこの試合では、ワールドカップ新記録が誕生している。スペインのリッキー・ルビオが、元アルゼンチン代表のパブロ・プリジオーニが保持した通算106アシストを上回り、通算アシスト数で歴代1位に浮上した。

19得点5リバウンド9アシストを記録したルビオは、「プリジオーニの記録を更新できたのは光栄なこと。幼い頃からアルゼンチンの試合を見ていた。マヌ・ジノビリ、ルイス・スコラ、パブロ・プリジオーニのプレーを見られて本当に良かった。彼と同じカテゴリーに自分が入ったなんて、本当に名誉なことだ」とコメントした。ルビオのワールドカップでの通算アシスト数は115となっている。

1次リーグでは攻守が噛み合わない面もあったが、試合をこなすごとに調子を上げているし、勝ち続けていることで選手たちの士気も高まっている。ルビオは「僕らはもっと先まで勝ち進むことができる。まずは自分たちの力を信じることが大事で、次にディフェンス。それができれば、楽しくプレーできる」と語る。

「人生には、苦悩と喜びが存在する。『浮かれすぎず、沈みすぎず』という言葉から多くを学んだ。さらに上に勝ち進みたい」

準決勝に進んだスペインは、オーストラリアvsチェコの勝者と対戦する。