リーグトップの救援陣はどのチーム? 投手の分業化進むパ・リーグ  ペナントレース終盤、今季はここまでパの規定投球回数以上の投手がわずか4人と、投手の分業がさらに進んだ。救援投手の重要性がより増したともいえるだろう。各球団の救援投手事情につい…

リーグトップの救援陣はどのチーム? 投手の分業化進むパ・リーグ

 ペナントレース終盤、今季はここまでパの規定投球回数以上の投手がわずか4人と、投手の分業がさらに進んだ。救援投手の重要性がより増したともいえるだろう。各球団の救援投手事情について見ていこう。

パ・リーグ 各チームの主要な救援投手の成績

○西武
増田達至 58登3勝1敗26セーブ7ホールド 63回1/3 防1.56
ヒース 32登1勝3敗2セーブ7ホールド 29回1/3 防3.99
小川龍也 47登4勝1敗1セーブ13ホールド 34回1/3 防2.88
マーティン 40登2勝5敗1セーブ10ホールド 40回2/3 防3.76
平井克典 72登5勝2敗0セーブ31ホールド 75回1/3 防2.75
佐野泰雄 41登2勝2敗0セーブ1ホールド 64回1/3 防4.06

 昨年不振だった増田が復活し、信頼感あるクローザーになった。しかし、セットアッパーは平井に負担が集中している。

○ソフトバンク
森唯斗 48登2勝3敗30セーブ6ホールド 46回2/3 防2.31
甲斐野央 57登2勝4敗8セーブ24ホールド 53回1/3 防3.04
モイネロ 52登2勝1敗4セーブ30ホールド 50回1/3 防1.61
嘉弥真新也 47登0勝2敗1セーブ17ホールド 26回 防3.12
高橋純平 38登3勝2敗0セーブ12ホールド 44回1/3 防2.44
松田遼馬 47登2勝4敗0セーブ5ホールド 47回1/3 防3.61

 森が一時戦線離脱、新人の甲斐野がクローザーに抜擢された。セットアッパー陣は枚数も多く、分厚い救援陣だった。

○日本ハム
秋吉亮 49登0勝4敗22セーブ7ホールド 48回1/3 防2.61
石川直也 53登3勝2敗5セーブ19ホールド 48回 防3.56
ハンコック 8登0勝1敗2セーブ2ホールド 7回 防9.00
公文克彦 56登2勝0敗1セーブ15ホールド 47回2/3 防4.34
堀瑞輝 49登3勝3敗1セーブ5ホールド 57回 防5.21
井口和朋 32登1勝0敗1セーブ7ホールド 32回 防2.53
ロドリゲス 32登6勝6敗1セーブ8 ホールド 84回1/3 防3.31
玉井大翔 57登2勝3敗0セーブ9ホールド 55回1/3 防2.44
宮西尚生 52登1勝2敗0セーブ40ホールド 44回2/3 防1.81

 ヤクルトから移籍した秋吉をクローザーに起用。セットアッパー陣は好不調の差が大きく、不安定だった。

楽天は松井が復活してリーグ一番の救援陣に

○オリックス
増井浩俊 47登1勝3敗18セーブ12ホールド 45回1/3 防4.96
ディクソン 31登2勝1敗15セーブ4ホールド 30回 防2.70
近藤大亮 52登4勝6敗1セーブ22ホールド 49回2/3 防3.44
比嘉幹貴 45登3勝2敗1セーブ8ホールド 33回1/3 防4.59
海田智行 51登1勝2敗0セーブ19ホールド 45回2/3 防1.77
澤田圭佑 23登2勝2敗0セーブ15ホールド 21回 防6.00

 昨年FA移籍して活躍したクローザーの増井が不調。先発のディクソンが途中から交代した。セットアッパー陣は枚数が少なく、海田以外には信頼できる投手がいなかった。

○ロッテ
益田直也 54登4勝5敗26セーブ10ホールド 52回2/3 防2.39
西野勇士 35登2勝2敗2セーブ5ホールド 58回 防2.64
東條大樹 54登1勝0敗0セーブ15ホールド 50回 防3.60
酒居知史 53登5勝4敗0セーブ20ホールド 55回2/3 防4.20
松永昂大 46登2勝3敗0セーブ25ホールド 34回2/3 防2.60
唐川侑己 39登5勝3敗0セーブ14ホールド 36回 防5.25

 益田がクローザーとして安定感のある投球。しかし、セットアッパー陣はやや苦しい数字が並ぶ。

○楽天
松井裕樹 61登2勝7敗34セーブ12ホールド 63回1/3 防1.85
森原康平 58登3勝2敗0セーブ25ホールド 58回2/3 防2.15
青山浩二 57登2勝4敗0セーブ16ホールド 49回 防2.94
ハーマン 50登5勝3敗0セーブ21ホールド 47回1/3 防3.04
ブセニッツ 49登3勝2敗0セーブ27ホールド 47回 防1.34
高梨雄平 47登2勝1敗0セーブ14ホールド 30回2/3 防2.35
宋家豪 41登2勝2敗0セーブ22ホールド 38回2/3 防2.56

 松井裕樹が復活してクローザーとして活躍。セットアッパー陣も充実し、リーグ一番の救援陣だった。(広尾晃 / Koh Hiroo)