明大から唯一の出場となった山邑祥次朗(営3=甲南)。予選ラウンドで上位32位以内に入れば2日目のイリミネーションラウンドに進める今大会。昨年9位に入った同大会で、2年連続の予選ラウンド突破にはならなかった。◆9・9~11全日本学生個人選手…

 明大から唯一の出場となった山邑祥次朗(営3=甲南)。予選ラウンドで上位32位以内に入れば2日目のイリミネーションラウンドに進める今大会。昨年9位に入った同大会で、2年連続の予選ラウンド突破にはならなかった。

◆9・9~11全日本学生個人選手権(服部緑地陸上競技場)

▼9・10男子 予選ラウンド

 山邑――47位

 70メートル競技で行われた今試合。山邑は「気負わず、楽に、1番は楽しくやる」と、テーマを持って臨んだ。その言葉通り、前半は笑顔を見せながら集中した射を見せ、第6エンド終了時点では314点とボーダーラインに食らいついた。しかし後半、出だしの第1、第2エンドで思うような点数に届かず「力んでしまった」。表情が曇る。続く第3、第4エンドで取り返したかったがその気持ちが裏目に。「点数を意識してしまった」。ここで大きく点を落とし、合計は619点で47位。後半第5エンド以降の巻き返しも実らず、予選ラウンドで敗退となり「実力不足」と悔しさをにじませた。

 全国トップレベルの選手と競う合う中で気付きも得た。自身も予選敗退と不本意な結果に終わった中、感じた周囲のレベルの高さ。選手としても主将としても刺激になった。「明治はチームとしても点数が出ない」。課題を痛感した。現に今大会、関東での予選を勝ち抜き、明大から出場した選手は山邑のみ。今春にあったリーグ戦でも男女共に王座出場を逃している。課題は見えた。あとは「お互いにカバーしながら部員のいいところを伸ばしていく」。主将として点数でも精神面でもチームを引っ張る山邑が、新たな一歩を踏み出す。

[中野拓土]

試合後のコメント

山邑

――試合を振り返っていかがですか。

 「今までやってきた大会の中でも1、2を争うくらい楽し楽しい大会でした」

――結果はどう受け止めていますか。

 「前半は312点で、そのままの点数を後半でも射てていればボーダーより少し上で予選は通過できていたと思うので、終わったことですがとても悔しいです。優勝したい気持ちでいたのでとても悔しいです」

――今後の改善点は何ですか。

 「予選を通過できるだけの力は持っていると思っています。ですが、このような大会で実力を出せない部分が自分の弱い部分です。今回だったらミスを1エンドにとどめていれば予選を通過できていたのかなと思いますし、ミスをいかに小さくするかというのが必要だと思います。今後はミスを少なくして練習していきたいです」

――今後はどこに照準を合わせていきますか。

 「この後もインカレのフィールドがあって全日本のフィールドもあると思うので、そこに個人としては合わせていきたいと思っています。チームとしては点数が出ていないのが男子チームの現状なので自分のこともそうですが、チームのことも主将として見ていかないといけないと思っています」