ブロックを決めた勝呂(写真左)と谷(同右)

秋季リーグ戦第2戦は、今春3部から昇格した山梨大との対戦。終始シーソーゲームとなった今試合、デュースの接戦を制すことができず、慶大は第2セットを落としてしまう。しかしその後は、途中出場の2年選手の活躍も光り、立て直していった。慶大は、セットカウント3-1で勝利し、開幕2連勝を飾った。

2019年9月8日(日)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦

第2戦 慶大×山梨大

@立正大学熊谷キャンパススポーツキューブ

得点
慶大セット山梨大
2624
2830
2520
2520
出場選手(サーブ順)
ポジション背番号名前(学部学年・出身校)
26谷舜介(環2・徳島城東)
WS23小出捺暉(環2・駿台学園)
MB19樫村大仁(環3・茨城高専)
OPマルキナシム(総4・川越東)
WS吉田祝太郎(政3・慶應)
MB12清水柊吾(総3・広島城北)
Li17加藤真(商3・慶應)
永田将吾(総2・高松)
途中出場11勝呂亘(政2・慶應)
29高倉真古都(商1・慶應)
宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)
15加藤靖丈(商2・慶應)


二段トスを上げる加藤真(商3・慶應)

「昨日同様、出だしが悪くて」。試合後に清水柊吾(総3・広島城北)がそう振り返ったように、慶大は第1セットで苦戦した。立ち上がり、相手にブロックポイントを献上するなど、流れにうまく乗れない。それでも、S谷舜介(環2・徳島城東)が、吉田祝太郎(政3・慶應)のバックアタックや樫村大仁(環3・茨城高専)のクイックなどを組み合わせながら着実にサイドアウトを切り、相手に連続得点を許さない。終盤にミスが立て込み同点に追いつかれる接戦となったが、最後はマルキナシム主将(総4・川越東)と吉田のスパイクで押し切り、26-24でこのセットを奪取した。


谷(写真右)に声を掛ける吉田(同左)

序盤のうちに流れに乗りたい第2セットだったが、このセットも互いに譲らぬシーソーゲームとなった。そんな中、樫村が負傷するアクシデントが発生。すぐに、MB勝呂亘(政2・慶應)がコートに送り込まれた。その後、慶大は両サイドからのスパイクで着実に得点を重ねるも、「追いついてはいるのに触れない」(清水)と、相手の攻撃を攻略できない。常に2点差以内で進んだ試合は、そのままデュースに突入。慶大は、3度のセットポイントを逃し、さらにはスパイクミスで逆転を許してしまった。最後も自陣スパイクがネットにかかり、28-30でセットを落とした。


サーブを放つMB清水

1セットを失った慶大、第3セットは序盤から走った。吉田・勝呂のサービスエースなどでブレイクし、6-2とリード。吉田の緩急をつけたスパイクなどで得点していく慶大だが、13-8の場面から、相手にサービスエースやブロックポイントを許し、タイムアウトを挟んで5連続失点してしまう。だが、大崩れはしなかった。終盤も、強力な攻撃陣が、スパイクを決めていく。最後は途中出場の勝呂がクイックを決め、慶大が25-20でこのセットを取った。


コートを走り回る永田

迎えた第4セット、谷・勝呂がブロックを決めるなど、順調な滑り出しを見せた慶大だったが、11-11の場面から、またもスパイクでミスが続き、5連続失点してしまう。この嫌な流れを断ち切ったのが、途中から投入されたLi永田将吾(総2・高松)だった。得意のディグ(スパイクレシーブ)で好プレーを連発し、得点後は誰よりもコート中を走り回り、チームを盛り上げた。これに呼応するかのように、周りの選手も奮起。12-17の場面から一挙5得点で追いついて以降、毎ローテーションでブレイクを奪い、点差を確実に広げていった。慶大は、勢いそのままに25点目まで到達。セットカウント3-1で勝利を収めた。

嫌な流れを何とか断ち切り、勝利をつかんだ慶大。だが、「失セット0」という目標は、早くも達成できなくなってしまった。「出だしの悪さ」(清水)に足を引っ張られ、自分たちのペースに持ち込むことができなくなっている。やはり課題は、「100%をいかに出せるか」(吉田)なのだろう。秋季リーグ戦は残り9試合。1部・2部入替戦へ進むには、1つも負けられないだけでなく、セット率(得セット数/失セット数)も重要になってくる。慶大の本来の力を発揮し、確実に勝利を収めていってほしい。


明るい笑顔が印象的だった

これで開幕2連勝となった。この試合、とくに輝いていたのは、やはり2年だろう。途中出場で奮闘した勝呂、コートの空気をがらりと変えた永田、慶大攻撃陣を束ねる谷、堅実なプレーでチームを支える小出捺暉(環2・駿台学園)。さらに、加藤靖丈(商2・慶應)と宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)も、要所で起用されている。「お互いに切磋琢磨してやっていければ」(永田)。彼らの活躍からも、目が離せない。

(記事・写真:藤澤薫)

以下、コメント

吉田祝太郎(政3・慶應)

――今日の試合を振り返って

昨日に引き続き、みんなちょっと緊張している部分があって、普段はできるようなプレーができていない。具体的に言うと、向こうからチャンスボールが返ってきたときに、それに対して1本目のパスがまず返らないっていうのがまずすごく問題で。そのチャンスからの攻撃ができないだけじゃなくて、こっちのミスになっちゃって、それが相手の点になっちゃっているっていうのが多い。そこで本当は差ができるはずなんだけど、(逆に差が)縮まっちゃって。その展開が、昨日と全く同じになっちゃいましたね。

――第2セットを落とした要因も同様ですか

はい、そんな感じですね。2セット目、まあちょっと吉田が決まらなくて、最後の1点。舜(谷舜介)が、一生懸命(トスを)上げてくれたのに決められなくて。そこは申し訳なかったんですけど、ちょっと練習が足りなかったなっていう感じですね。まあそこがまず敗因なんですけど、多分それよりも大きいのは、その中盤もうちょっと取れるところで取れていないっていうのがありますね。

――今日のご自身のプレーは

2セット目の最後の1点が決まらなかったのが、ちょっと悔いが残るというか。あそこは詰めなきゃいけないなっていうプレーでした。あとはサーブカットが大事なところで2~3本崩れちゃったので、その2点ですね。勝負どころのプレーが。僕がそこで崩れるとちょっとチーム的にきついので、崩れないようにもっと練習して、リーグ終盤は行けたらいいなって思います。

――谷選手にたくさん声を掛けていましたね

舜介は負けず嫌いなんですよ、すごく。僕も、負けず嫌いでセッターやっていて。まあ何%彼の気持ちを理解できているかわからないけど…セッターって、スパイクが決まらないとき、歯がゆいんですよ。舜介も、試合中に感情を前に出すタイプ。僕なんて多分もっとひどい態度取っていたから、1~2年のときは。だから、舜介の気持ちはすごくわかる。まあ舜介もまだ2年生だし、寄り添うじゃないけど、その気持ちをなんとか抑えて、舜介が次、良いトスを上げられるように、声を掛けていました。良いトスのときは「良いトスだよ」って言うし、だめなときは「次もう少しこうしたほうがいいよ」とか。本人はもしかしたら全然違うこと考えているかもしれないけど、舜介が気持ち良く次のトスを上げられるように、どうしたらいいのかなっていうことを考えて声を掛けていますね。しかも良いときは舜介めちゃめちゃ良いトスを上げるから。それを引き出せるように、声掛けていきたいですね。先輩なんで(笑)。

――次週以降に向けて

うちが100%出したときのクオリティーは、2部のほかのチームの100%よりも高い、って僕はすごく確信していて。うちの課題は、その100%をいかに出せるか。1本目のキャッチがずれちゃって、とか、2本目がまたカバーできなくて、ってなると、3本目はもう60%くらいの攻撃。うちはそこが下手なんですよ。バレーって、100%出しても120%出しても、1点しか入らないでしょ。100%がどんなにすごくても、100%が連続で出なきゃ意味がないっていうことなんですよ。だけど、それが慶應はできない。だから、100%を連続で出せるように、練習でもっと詰めて詰めて詰めて。多分、今日でみんなリーグ戦の感じがわかったと思う。「やっぱりちょっとプレッシャーかかるな」とか「練習あんなにちゃらけてやっていたら、試合で結構緊張しちゃうんだな」とか、下級生もわかったと思うので。そこは、僕も練習で意識させるように頑張ってやりたいと思います。まあ1年長く、下級生よりはリーグ戦やってきているので、下級生が良いプレーをできるように、アプローチしていきたいと思っています。

清水柊吾(総3・広島城北)

――今日の試合を振り返って

昨日同様、出だしが悪くて。それをずっと引きずっちゃってセット落としちゃったりしちゃったので、そこが反省すべきところじゃないかと思います。

――悪い流れを断ち切れないのはどういったことが要因でしょうか

多分、向こうが何かしてきたとかじゃなくて、全部こっちの問題で。普段やっていることが出せていないのと、自分たちの中で話し合いができずに、試合中の改善ができなかったから、うまく流れを自分たちのところに作っていくことができなかったんじゃないかなと思います。

――第2セットを落としてしまいました

ファーストタッチを、チャンスボールとか簡単なボールっていうのを上手くまとめられずに攻撃ができなかった。向こうの攻撃をブロックとレシーブで対応できなかったっていうのと、あと2セット目はちょっと他のセットよりサーブミスが多かったから、こっちの流れも作りにくかったんじゃないかなっていうのがありますね、多分。

――今日のご自身のプレーは

昨日、今日と通して、攻撃面ではそんなに悪くないと思うんですけど、ブロックをもうちょっと。追いついてはいるのに触れないボールとかが結構あったので、そこがもうちょっと直せるのと、あとはサーブももうちょっと攻めれたかなって。ただ、さっき言った攻撃面と、コートの中の自分の役割みたいな面では、割としっかりしていたかなと思います。

――谷選手とのコンビは

夏から本格的にコンビやるようになって。結構色々な攻撃パターンとかも段々できてきています。あと、(吉田)祝太郎とやっていたみたいに、コンビが合わなかっときどっちが悪かったか、っていうのがはっきりわかるようになってきたので、これからもまだまだ改善できる余地はいっぱいあると思います。

――慶大のブロックは

作戦通りにやっていたんですけど、レシーブと連携、コミュニケーションが取れていなくて、うまくいかなかったっていうのがあるので、ブロックの技術もそうだけど、後ろとのコミュニケーション、連携っていうのをもうちょっとやれば良かったなと思います。

――次週以降に向けて

うちのコートの中って結構4年生が少ないから、上級生として、もっとチーム全体を支えられるように頑張りたいと思います。

永田将吾(総2・高松)

――今日の試合を振り返って

今日は、途中で樫村さんのアクシデントがあったりとか、あとは思ったよりこっちが流れに乗れなかったりとか、あんまり内容の良い試合ではなかったと思うんですけど、まあ勝ったっていうのは、すごく大きいと思います。

――この2戦、なかなか流れに乗れない場面が多かったですね

1部と2部で、会場自体の雰囲気がすごく違っていて。僕らの代は入ったときからずっと1部なので、2部のその雰囲気を全然知らなくて。緊張じゃないんですけど、その独特の雰囲気の中で、そのやりづらさっていうのがやっぱりチームに響いているのかなと思います。

――途中までベンチからコートを見ていて

あんまり雰囲気が良くなかったので、いつ入るかはわからなかったですけど、入ったら雰囲気は良くしようっていうのと、あとはタイムアウトとかで戻ってきたときに、あんまり調子が良くない人とかに声掛けしようっていうのは意識していました。

――途中出場で、好プレーを連発されていました

今日は、多分プレーっていうよりは、雰囲気の要員の方で入れられたと思います。そこは、常々宮川とかとも話しているんですけど、僕らは多分、技術を期待されているっていうよりは、コートの中の雰囲気を変えるっていう方で、コートに入れられていると思っていて。雰囲気をすごく上げられたっていう点は、仕事ができたかなっていうふうに思います

――では、たくさん走っていたのは…

それですね(笑)。

――2年がたくさん活躍していました

同期が活躍しているのはすごくうれしいです。その反面、自分が試合に出ていなかったり、ふがいないプレーをしたりすると、悔しいので、そこはお互いに切磋琢磨してやっていければいいかなって思っています。

――次週以降に向けて

目標であった「失セット0」っていうのは、もう達成できなくなってしまったんですけど、これからのセットも1つ1つが入替戦に向けてすごく大事になると思いますし、ここからは1つもセットを落とさずに、全部取って優勝するっていう気持ちでやっていきたいと思います。

勝呂亘(政2・慶應)

――途中出場となりました

同じポジションの降(降小雨=商1・慶應)がけがをして。急遽ベンチに入ったんですけど、3番手MBとして、いつ出るかわからない状況だったんですけど、突然出番が回ってきたので、ちょっと自分はびっくりしました。

――突然の出場でしたが、緊張は

本当に時間がなかったので、急いで選手交代のところに走っていて、すぐに交代したので、とくに緊張する時間もなくコートに入って、っていう感じでした。

――同期の谷選手とのコンビは

谷とは、去年ずっと1年間コンビで合わせてきて、信頼関係も結構あると思うので、そこは安心して助走に入れたり。コンビのことに関しては特に心配はしていなかったです。

――ブロックはいかがでしたか

要所要所、相手の時間差(攻撃)とかにブロックが翻弄されちゃう場面があったので、そういうところを来週以降修正して、ブロックシステムをこの1週間練習して、また改善できたらいいなと思います。

――2年がたくさん活躍されていました

チームを引っ張っていくのは3・4年生だと思うんですけど、それについていく2年生が、コート内を盛り上げられるように。永田とか、宮川とか、そこらへんのメンバーに支えられながら、今日たくさん走って(笑)、盛り上げようと頑張りました。

――次週以降に向けて

来週から、大学入って初めてMBとしてスタメンで出させていただく機会があると思うので、2年生らしく、フレッシュに、コート内を盛り上げていけたらいいかなと思います。