6月に母国ドミニカで銃撃されたが、3度の手術を経て復活した 元レッドソックスの強打者で母国ドミニカ共和国で銃撃事件の被害者となっていたデビッド・オルティス氏が無事回復し、9日(日本時間10日)の本拠地フェンウェイ・パークで行われたヤンキース…

6月に母国ドミニカで銃撃されたが、3度の手術を経て復活した

 元レッドソックスの強打者で母国ドミニカ共和国で銃撃事件の被害者となっていたデビッド・オルティス氏が無事回復し、9日(日本時間10日)の本拠地フェンウェイ・パークで行われたヤンキース戦で始球式に参加。感動の復活スピーチで観衆を沸かせた。MLB公式サイトが報じた。

 オルティス氏はドミニカ共和国首都サントドミンゴ近郊で銃撃事件に巻き込まれ、ボストンの病院で集中治療室に搬送された。3度の手術を経て、7月から自宅療養を続けていた。

 メジャー通算541本塁打を記録し、ボストンの英雄は銃撃事件後、初めて公の場に登場。本拠地の観衆の大声援を受けながら始球式に登場。トレードマークのサングラスと、永久欠番となっている34番のユニホーム姿で、かつての同僚、ジェイソン・バリテック氏に高めのボールを投げると喝采が沸き起こった。

 そして、両軍選手と観衆が見守る中、フィールド上で復活スピーチ。

「まずは自分に2度目のチャンスを与えて下さった神に感謝したい。皆さんの前に戻ってくることができました。レッドソックスにも感謝したい。本当の家族です。彼らは何が起きても自分を支えてくれます。感謝します。ありがとうございます」

 拍手が沸き起こる中、レッドソックスのチームメートのみならず、病床のお見舞いにやってきた宿敵ヤンキースの選手にも感謝したビッグ・パピ。その後はスタンドでティファニー夫人とチームオーナーのジョン・ヘンリー氏とともに試合を観戦。命の危機を乗り越えた英雄の復活でフェンウェイ・パークは温かい空気に包まれていた。(Full-Count編集部)