逆転弾のリー・ジュヒョンは日韓戦での宮城との“一礼”で脚光  韓国・機張(きじゃん)で行われていた「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」は、台湾の9年ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。大会最終日となった8日は決勝と3位決定戦…

逆転弾のリー・ジュヒョンは日韓戦での宮城との“一礼”で脚光

 韓国・機張(きじゃん)で行われていた「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」は、台湾の9年ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。大会最終日となった8日は決勝と3位決定戦が行われ、決勝では台湾が米国を2-1で下して頂点に立った。韓国とオーストラリアによる3位決定戦は6-5で韓国が勝ち、3位に入った。

 野球日本代表「侍ジャパン」高校代表を延長サヨナラ勝ちで下し、スーパーラウンド4位で3位決定戦に進んだ韓国。オーストラリアに終盤までリードを奪われたものの、1点ビハインドの9回にリー・ジュヒョン内野手が起死回生の2ランを放ち、土壇場で逆転に成功して勝利した。

 この大会を開催した韓国の地元メディアも、韓国代表の銅メダル獲得をレポート。韓国メディア「MKスポーツ」は「韓国青少年野球代表チームが有終の美を収めた」と題して記事を掲載。「9回表にリー・ジュヒョンの2点ホームランによって劇的に勝負を覆した。敗色濃厚だった試合で韓国は逆転のドラマを完成させた」などと、勝利を呼び込んだ一発をこう伝えた。

 この決勝弾を放ったリー・ジュヒョン。日韓戦の9回に、侍ジャパンの宮城大弥(興南)から頭部への死球を受けた。宮城から謝罪の一礼を受けると、これにヘルメットを脱いで頭を下げて応えた。2人のフェアプレー精神溢れる瞬間をWBSCの公式ツイッターが映像で紹介すると、大きな反響を呼んでいた選手だ。

 韓国は2015年が3位、そして2017年が2位に輝いており、今大会の銅メダルで3大会連続での表彰台となった。(Full-Count編集部)