写真:梅村優香(左)/森田彩音(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

Tリーグの見逃せない名勝負をラリーズ編集部独自の視点で解説する【T.LEAGUE 名場面解説】。

今回は9月7日の、ノジマTリーグ・TOP名古屋VS日本ペイントマレッツ。梅村優香/森田彩音(TOP名古屋)とサウェータブット・スターシニー/黄郁雯(日本ペイントマレッツ)のダブルスに迫る。

今回勝利を収めた梅村/森田ペアは、中央大学でもダブルスを組んでおり、抜群のコンビネーションを誇る。一方のスターシニー/黄郁雯ペアは、積極的に攻撃をしかけて点に結びつけてくるタイプだ。特に、スターシニーの両ハンドでの得点力が高い。

1-1で迎えた最終ゲーム、TOP名古屋ペアが見せた2本のレシーブが勝利の鍵を握っていた。ここでは、その2本のレシーブを紹介していく。

TOP名古屋vs日本ペイントマレッツ:梅村/森田vsスターシニー/黄郁雯




写真:勝利したトップおとめピンポンズ名古屋/提供:©T.LEAGUE

詳細スコア

◯梅村/森田 2-1 スターシニー/黄郁雯
11-10/9-11/13-11

1. バック側をえぐる深く回転のかかったツッツキ




写真:レシーブの配球/図:ラリーズ編集部

1つ目のポイントは、1-1の7-6、TOP名古屋リードで迎えた梅村のレシーブだ。

それまで、スターシニーの両ハンドに苦しんでいたTOP名古屋ペア。梅村は短いレシーブでスターシニーの攻撃を防ごうとしてきた。しかし、試合終盤のこの局面で、思い切ってスターシニーのバック側へ鋭いツッツキを送った。

このレシーブに差し込まれる形になったスターシニーは、苦しい姿勢でフォアハンドドライブを放つもミス。梅村の強気のレシーブが貴重な1点を生み出した。また、このレシーブは2本目のポイントの布石ともなった。

2. 打ち手を迷わせるストップ




写真:レシーブの配球/図:ラリーズ編集部

2つ目のポイントは、再び梅村のレシーブだ。1-1の10-10と緊迫した展開で見せた、ミドルへのストップが効果的であった。

1つ目のポイントでは、長く鋭いツッツキがスターシニーのミスを誘った。しかし、今回はミドルへのストップを見せ、スターシニーはフォアハンドとバックハンド、どちらで対処するか一瞬迷いが生じた。その一瞬の判断にかかる時間が卓球では命取りになる。

結果的に、迷ったスターシニーはバックハンドを選択するもサイドを切るオーバーミスとなった。

まとめ

最終ゲームにもつれた大激戦の中、長短やコースもしっかり考えた梅村のレシーブがTOP名古屋ペアの勝利につながったと考えられる。熱い試合の中でも冷静にレシーブを選択した、大学生ペアの強さが垣間見える試合となった。

文:ラリーズ編集部