1点ビハインドの7回1死二塁で代打で登場し、同点の左前適時打を放つ

ソフトバンク 9-6 ロッテ(8日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの川島慶三内野手が、驚異的な勝負強さを発揮した。8日、本拠地ヤフオクドームで行われたロッテ戦。1点ビハインドの7回に代打で登場すると、左前へ値千金の同点適時打。8回にはトドメを刺す適時二塁打を放ち、途中出場ながら2打数2安打2打点と活躍した。

 切り札がきっちり結果を残した。2点ビハインドで迎えた7回、松田宣のソロで1点差に迫ると、なおもチャンスが出来た。今宮の四球、高谷の犠打で1死二塁。一打同点の場面が出来上がった。ロッテは左腕・松永を投入。ここでソフトバンクベンチは迷わず“左キラー”川島を打席へ送った。

「7回でしたし、チャンスはなかなかない。この少ないチャンスをモノにするという強い気持ちでした」。初球のスライダーを空振り、3球ボールが続き、5球目もスライダーに空振りした。「2球続けて空振りしていたので投げてくるかなと思っていた。確率的には高いかな、と」。狙いは当たる。スライダー。低めのボール球だったが、バットで拾うと、打球は左前で弾んだ。二塁走者の代走周東が俊足を飛ばして生還。試合を振り出しに戻した。

 チームを苦境から救い出す一打に「仕事は出来たかなと思います」と胸を張った川島。今季の代打成績はこの適時打で12打数6安打、驚異の打率5割をマークしている。対左投手も42打数18安打、打率.429という好成績を残している。

 代打として結果を残すのは、至難の業。限られた出場機会の中で数字を残している要因を「言い訳しないこと」と言う。「準備不足とかはやっちゃいけない。頭を働かせて試合に入るようにしています。(状態を)維持するのは難しい。でも逆を言えば、調子なんかないんです。出てないから良いかどうかも分からない。調子悪いとか言い訳したくないので」と語る姿に“職人”としての矜持が見える。ここぞで仕事を果たすベテラン。ソフトバンクにとって頼もしい存在だ。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)