5年連続で決勝の舞台に立った明大。前半23分にセットプレーから先制を許すが、すぐさま佐藤亮主将のゴールで同点に追いつく。迎えた後半23分、中村健のコーナーキックに小野寺が頭で合わせ勝ち越しに成功。その後も相手の追撃を許さず、2―1で試合終了。大会連覇を達成した。

 序盤は苦しい展開となる。前半23分にコーナーキックからヘディングシュートを決められ、先制点を許す。2戦連続でのセットプレーからの失点に「全員で守らなければならなかった」(瀬古)。しかし嫌な流れはすぐさま断ち切る。27分に中村帆のグラウンダーのクロスに佐藤亮が右足で合わせ、ゴールイン。「八幡山から応援に駆けつけてくれたメンバーの前で結果を残したかった」(佐藤亮)。仲間の思いを背負った主将が同点弾を呼び込んだ。

 前半を1―1で折り返し、迎えた後半。激しい攻防が続く中、試合が再び動いたのは23分。中村健のコーナーキックに小野寺がヘッド。ボールはネットの左に吸い込まれ、勝ち越しゴールに。「練習通りの形が出せた」(小野寺)。トップチームに定着したのは今年から。4年間の公式戦初ゴールは最高の舞台で生まれた。逆転後に迎えたピンチは加藤大が再三の好セーブを見せ、隙を与えない。「守り切れる強さは去年から成長した部分」(加藤大)。小野寺の勝ち越し弾で得た勝利の権限を最後まで相手に渡さず、大会連覇を果たした。

 優勝の余韻さめやらぬ中、1週間後には後期リーグ開幕が控えている。前期リーグの首位、今大会の優勝という結果から、今以上に厳しい試合が予想される。しかし、「喜びはロッカールームだけで抑えようとチーム内で話をした」(蓮川)。「大学サッカーを制す」目標への道はまだ始まったばかり。王者に慢心はみじんもない。

[市瀬義高]

試合後のコメント

栗田大輔監督

――優勝の感想をお願いします。

 「率直に嬉しいです。5年連続決勝進出という形でしたが、今年がこの5年間で一番勝ちたかったので」

――なぜ今年が一番勝ちたかったのでしょうか。

 「法大が素晴らしいチームで、天皇杯でも勝ち進んでいます。我々は川崎フロンターレに負けたというのもあって、この大会でなんとしても明治の強さ、取り組んでいるものということを表して、自分たちのやってきたことが正しいということを証明するためにも勝ちにこだわっていました」

佐藤亮

――因縁の大会でした。

 「悔しさしかなかった大会だったので、こうして優勝をつかみとることができ、3年間の全てが報われた気がします」

――活躍を支えたものは何だったのでしょうか。

 「家族です。自分が辛い時、苦しい時に同じような痛みを味わってくれて、自分を支え続けてくれました。家族の思いを背負って今大会に臨みましたし、これからも臨んでいく義務があると思うので、家族には一番に感謝しています」

森下

――4年生の活躍が光った大会でした。

 「1年の頃は小さな背中でしたが、4年間、明大のサッカー部でやってきて、大きくなった背中を見て後輩たちが育ってきました。苦しい時は自分たちの背中を見てほしいと思ってやってきました」

中村帆

――1点目のゴールでは素晴らしいアシストを決められていました。

 「失点をした直後で、チームとしてもどうしても雰囲気が落ち気味で、なかなか前に行けませんでした。なので、ボールをもらった時に仕掛けようと思って、思い切って前に出た結果、健人からいいボールが来ました。クロスに関しては練習からやっていたので、感覚で上げました」