今年の「全米オープン」女子シングルスを制したのは、同大会本戦初出場となった19歳のビアンカ・アンドレスク(カナダ)だった。そのアンドレスクのこれまでの道のりは、昨年優勝した大坂なおみ(日本/日清食品)と被るところがある。

被る点とは、「BNPパリバ・オープン」でツアー初優勝を飾り、「全米オープン」決勝で、現役レジェンドであるセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を破ってグランドスラム初優勝を成し遂げたことだ。

他に似ている点としては、二人ともハードコートで結果を出していることがある。「BNPパリバ・オープン」も「全米オープン」もハードコートの大会。そして大坂が今年1月に優勝した「全豪オープン」、アンドレスクが今年8月に優勝した「ロジャーズ・カップ」もハードコートの大会だった。

逆を言えば、クレーコートと芝コートでは両者ともにまだ大きな実績はない。大坂は「全仏オープン」本戦には4度出場し、最高が3回戦(2016年、2018年、2019年)、「ウィンブルドン」本戦には3度出場し、最高が同じく3回戦(2017年、2018年)、今年は1回戦敗退だった。

アンドレスクは、昨年までグランドスラム本戦への出場は、2017年の「ウィンブルドン」のみ(1回戦敗退)。そもそも今シーズンに入るまで、トップ100を切ったことがなかった。そして今年の「全仏オープン」は、肩の怪我のため2回戦を試合前棄権。「ウィンブルドン」はその怪我が長引き欠場と、まだまだ未知数だ。

それでも大坂は21歳、アンドレスクは19歳とまだまだ若く、大きな可能性を秘めている。

来年1月の「全豪オープン」では、アンドレスクが快進撃を続けるのか、大坂が盛り返すのか、あるいは新たなヒロインがまた誕生するのか。そしてクレーコートと芝コートシーズンはどんな結果になるのか。今から大いに注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのアンドレスク

(Photo by TPN/Getty Images)