日本時間8日、UCIマウンテンバイクワールドカップダウンヒル(DH)の第8戦がウェストヴァージニア州スノーシュー(アメリカ)で行われた。最高時速90kmにも達するレースを制したのは、女子はマリン・カビルー(フランス)、男子がダニー・ハート(イギリス)だった。DHはこの日が最終戦でシリーズチャンピオンが決定。女子は、トレイシー・ハンナ(オーストラリア)、男子がロイック・ブルーニ(フランス)だった。

女子は、予選5番手のタニー・シーグレーブが10番手でスタート。けがのため初戦以来7戦ぶりの出場となったシーグレーブは、3分46秒742で暫定トップに立つ。その後、ヴェロニカ・ウィッドマン(イタリア)、ニコール・ミリアム(フランス)が次々とタイムを塗り替えると、予選2位のカビルーが14番手でスタート。3分43秒032とミリアムのタイムを2秒近く縮め首位に躍り出た。最終走者で第7戦までポイントトップのハンナの結果次第では、カビルーが逆転で女王の座に就けたが、ハンナが5位でフィニッシュ。最終的に30ポイント差で、ハンナの頭上に栄冠が輝いた。

61名が決勝に進んだ男子は、最後の最後にドラマが待っていた。7戦終わってポイント2位のアマウリー・ピエロン(フランス)は、予選で転倒したため49番からのスタート。逆転チャンピオンまで優勝しかない中、3分4秒283の暫定トップのタイムをたたき出した。その後11人の選手がピエロンのタイムを抜けず、ポイント首位のブルーニが60番目にスタート。大きなプレッシャーを与えられたブルーニは、前半から遅れを取る苦しい展開だったが、後半に猛追を見せて、一人を残して3位のタイムを叩き出した。このままならピエロンがシリーズチャンピオンだったが、最終走者のハートがブルーニをアシストした。ハートは、3分3秒627の驚異的タイムを叩き出し、今シーズン初勝利を飾った。そして、ブルーニは40ポイント差でピエロンを抑え、シリーズチャンピオンが決まった。なお、今年の世界選手権も制したブルーニは、嬉しい2冠達成となった。同一年の2冠は、12年ぶり史上4人目の快挙だった。