マツダの『ロードスター』を駆って競う「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」(主催・同レース実行委員会)が9月7日、秋空のもとの筑波サーキット(茨城県下妻市)で開催された。

初代ロードスター(ユーノス・ロードスター)は1989年に発売され、今年で誕生30年を迎えたが、同年にカー雑誌などメディア関係者の発案とマツダのサポートで始まったこの耐久レースも、30回の節目を迎えた。今年は24チームが出走し、例年にない盛り上がりとなった。

なかでも特別参戦として注目されたのが「モリゾウ」ことトヨタ自動車の豊田章男社長が取引先の部品メーカー役員、トヨタ社員ら計4人のドライバーで出走した「トヨタイムズ ロードスター」(チーム名・ROOKIE RACING)。豊田社長はレース前には資本・業務提携するマツダの丸本明社長とともに、取材にも応じた。

豊田社長は「30周年を迎えるのはすごいこと。この平成の時代の30年は、日本にも、マツダさんにも、トヨタにも色々と大変なこともあった。日本を代表するスポーツカーとメディアの皆さんが共に育ててきたレースであり、日本の自動車業界として誇るべきこと」と、讃えた。

ROOKIE RACINGのドライバーには豊田社長の長男でトヨタに勤務する豊田大輔氏も加わり親子参戦となった。豊田社長は「これまでも出たいと思いながら遠慮していたが、丸本社長からお誘いを受け、喜んで出場させていただくことになった」と参戦の経緯を紹介した。レースへの抱負では「ロードスターと人馬一体で走り、ドライバーになりたい。Be a driverです」と述べ、笑いを取った。

一方、丸本社長は30回目を迎えたことについて「この間、当社には何度か経営危機もあったが、その際もメディアのみなさんに支えられて継続することができた」と謝意を示した。豊田社長の出走については「愛車を創るという志はトヨタさんもマツダも共通している。トヨタさんのクルマづくりの最後のフィルター役とおっしゃる豊田さんに出ていただくことは光栄」と語った。

レースは強豪の「J-wave Racing」チームが2年ぶり4度目の優勝に輝いた。5番グリッドから出走したROOKIE RACINGは2位と大健闘した。また、マツダのデザイン・ブランドスタイル担当の前田育男常務執行役員らによる同社の「人馬一体」チームも4位と活躍した。