神戸大学 - 関西大学 2019年9月7日(土)19:00~21:30 於:EXPO FLASH FIELD  天候:晴れ  観衆:1,500人 チーム       1Q  2Q  3Q  4Q  合計 神戸大学(2-0-0)    …

神戸大学 - 関西大学

2019年9月7日(土)19:00~21:30
於:EXPO FLASH FIELD  天候:晴れ  観衆:1,500人

チーム       1Q  2Q  3Q  4Q  合計

神戸大学(2-0-0)      3     6    0    9    18

関西大学(1-1-0)      0     3    7    0    10

関西学生リーグDiv.1第2節、1日目の第2試合は、神戸大学RAVENS と関西大学 KAISERSの対戦。初戦を制したチーム同士の戦いとして注目を集めたこの試合は、神戸大 18-10 関西大で、神戸大が11年ぶりに関西大に勝利した。

試合開始1分20秒、神戸大QB #19 是澤から主将WR #11中谷への37ヤードのロングパスを成功させ勢いづいた神戸大。敵陣に攻め込むと、K #98小林が47ヤードのフィールドゴールを成功させ、先制点をもぎ取った。

神戸大は、第2QにもK小林がロングレンジの45ヤードフィールドゴールを成功させると、続く関西大の攻撃でLB #8古賀がインターセプト。敵陣19ヤードからの攻撃権を手に入れる。

ここではK中谷が33ヤードのフィールドゴールをしっかりと決め、さらに3点を追加。9-0とした。

一方の関西大。敵陣の奥深くまで攻め込めないものの、P #2 谷川の好パントでしっかりと陣地を挽回。神戸大を自陣4ヤードからの攻撃と押し込んだところで、LB #41藤本がタックルでファンブルを誘い、こぼれたボールをDB#13湯浅がリカバー。関西大が敵陣9ヤードと絶好のチャンスを手に入れる。

しかしタッチダウンには至らず。K谷川がフィールドゴールを決め、3-9として試合を折り返した。

第3Q、4分31秒からの関西大のドライブ。RB#44笠田の連続ランで敵陣24ヤードまで攻め込むと、RB#22田中のランで一気に敵陣5ヤードへ。最後はQB#16渡邉のキープでタッチダウン。K谷川のキックも決まり、10-9と関西大が逆転に成功した。

だが、ここで士気が下がらないのが今季の神戸大だ。

「常に1プレー1プレー全力を注いでやりきるようにと言っていて。それが出来ているから前のプレーに関わらず、浮き沈みのないプレーが出来ている」(矢野川ヘッドコーチ)。

神戸大は自陣35ヤードからのドライブ。QB是澤からWR中谷、WR#81岡庭、WR#88安藤へのパスで敵陣19ヤードへ。
Qタイムを挟んだ1プレー目、QB是澤からWR#87横川へのパスが成功。横川がそのままエンドゾーンへと走り、神戸大が再逆転に成功した。
さらに試合終了まで残り1分8秒。K小林がダメ押しの45ヤードフィールドゴールを決めて3点を追加。

関西大は残り1分間を使い果敢にキャッチアップを試みるが、神戸大DL#44杉野のQBサックなどに阻まれ反撃ならず。このまま試合終了となった。

矢野川ヘッドコーチは「去年はボロ負けしたが、関西大戦を1つの目標としてやってきた。神戸大は圧勝出来る強さではないから、ただ一試合一試合をやりきるという気持ちで毎回取り組んでいる」と話す。「3位に入ってそこから甲子園ボウル、とは思っていない。あくまで目標は優勝。関学、立命館にもしっかり準備して勝ちたい。日本一を狙う」と、強く言い切った。

また、この試合で3本のフィールドゴールを決めたK/P 小林は「自分がやってきたことをいつも通りやるということを意識していた」と笑顔で答えた。「元々はWRもしていたが、チームが日本一になるためにいちばん貢献出来る方法を考えた時、K/P専任になることを決めた。キッカーならではの悩みもあるが、主将の中谷さんが同じキッカーとしてわかって下さるので、練習を見てもらったり声を掛けてもらったり、心の支えとなっている」と話す。

「専任でさせてもらっている分、試合での結果を大切にしたい。試合で55ヤードのフィールドゴールを決めるのが目標」と、小林はさらなる高みを目指していた。

主将WR/Kの中谷は「(小林は)去年はまだまだだったが、蹴り方を改善したことで大幅に成長してくれた。試合本番でもしっかりロングレンジを決めてチームに貢献してくれる。信頼度が高く、尊敬している」と、笑顔で話した。

今季の神戸大には副将がいない。

「副将はあえて作らなかった。その分4年生全員が、自分が副将という気持ちで各パート、チームを引っ張ってくれている。信頼している」と、中谷。「次は立命大戦。去年は初戦で負けてしまい悔しかったので、今年は弱点であるスロースターターが出ないよう、去年の分もやり返し、苦しい試合も嬉し涙を流せるような試合にしたい」と、11年ぶりの関西大戦勝利に満足せず、気合い十分だった。

涙をのんだ関西大、さらに勢いづいた神戸大。Div.1の今後の展開に目が離せない。

記事:高田妃菜(Pump Up 学生アメフト!)