写真=FIBA.com

「これは自分にとっての『お別れウィーク』ではない」

1次ラウンドから全勝をキープしているアルゼンチンを引っ張っているのは、大ベテランのルイス・スコラだ。

平均年齢27歳の代表において、彼は39歳。それでも得点(16.5)とリバウンド(8.3)でチーム最多の数字を残し、勝利に貢献している。2次ラウンド初戦のベネズエラ戦でもスコラは15得点6リバウンドを記録し、アルゼンチンは87-67で勝利を収めた。

ベネズエラ戦後、年齢について聞かれたスコラは「みんなが自分の年齢について言うのは分かっているけれど、僕の脳はそういう形で機能していないから」と答えた。

「コートに立つ時に、『周りは自分より若い』とか、『自分の方が年寄り』なんて考えない。彼らは僕のチームメート。自分にとっては当たり前のことだよ。彼ら全員と6年も7年も一緒にやっているわけではないけれど、コートに立ったら、ボールに触ったら、年齢のことは考えない。ただ、自分はプレーヤーなんだと考えるよ。僕は良いプレーヤーだと思うし、良いプレーをして、チームを勝たせることができる。それ以外のことは頭にない」

そしてスコラは、メダル獲得しか考えていないと断言する。

「これは自分にとっての『お別れウィーク』ではない。世界選手権なんだ。僕たちは勝とうとしている。メダルを獲得したい。僕はプレーできるんだよ。コートに立てない時は、コーチが自分を戦力として見ていないということ。そういうことなんだ。年齢は関係ない。ウチの選手とのプレーは楽しいよ。若い選手から力をもらっている。ただ、コートに立ったら、そういうことは考えない」

ベネズエラに勝ったアルゼンチンは、準々決勝進出を決めた。メダル獲得にはスコラの活躍が欠かせない。