第98回全国高校野球選手権大会が行われている甲子園球場では、各高校ごとのグッズが販売されている。しかし、球場から離れた通りを歩いていると、球場内では定価で売られていた校名入りボールが、敗退した高校に限り40%OFFの500円で販売されていた…
第98回全国高校野球選手権大会が行われている甲子園球場では、各高校ごとのグッズが販売されている。
しかし、球場から離れた通りを歩いていると、球場内では定価で売られていた校名入りボールが、敗退した高校に限り40%OFFの500円で販売されていた。
球場内で売られているものとは多少異なるが、それでも500円は安い。
「安いものには理由がある」と不安に思う人もいるかもしれない。疑問に思い、「どこの学校を探しているんだい?」と気さくに話しかけてきたおばちゃんに聞いてみることにした。
なぜ球場内より安いのかと質問すると、「あっちのお店がいくらで売っているかは知らん」とおばちゃん。ではなぜ値引きしているのか。
「向こうは業者に戻すだけやろうけど、こっちは売れ残ったら全部買い取らなあかんねん」
なるほど、売れ残った分が全部おばちゃんの家に押し寄せるわけだ。
「だから、値下げしてでも全部売らなあかんねん。お姉ちゃんもなんか買うてってや」
そう言って、おばちゃんはオリジナルTシャツを眺めていたお客さんのもとへ駆けていった。
熱い戦いが繰り広げられているのは、グラウンドだけではない。おばちゃんの熱意に惹かれ、思わず記念ボールを手に取った。
【高校野球2016夏】甲子園球場外のグッズ売り場はなぜ安い?…球場内売り場との違い撮影:山本有莉