ついに開幕した日本学生選手権(インカレ)。5連覇を狙う男子は400メートルフリーリレーで圧巻の強さを見せ同種目で4年連続優勝を果たした。400メートル自由形では吉田冬優(政経4=淑徳巣鴨)、松本輝(政経4=春日部共栄)、中島涼(政経2=札…

 ついに開幕した日本学生選手権(インカレ)。5連覇を狙う男子は400メートルフリーリレーで圧巻の強さを見せ同種目で4年連続優勝を果たした。400メートル自由形では吉田冬優(政経4=淑徳巣鴨)、松本(政経4=春日部共栄)、中島涼(政経2=札幌大谷)の3名が入賞。200メートル背泳ぎでは重見和秀主将(政経4=明大中野)が7位入賞と上々の滑り出し見せ、総合4位でインカレ初日を終えた。

◆9・6〜8 日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)

▼男子400メートル自由形

2位 吉田 3分50秒74

5位 松本 3分51秒84

6位 中島 3分51秒96

▼男子200メートル背泳ぎ

7位 重見 2分02秒73

▼男子400メートルフリーリレー

1位 市川・吉田・井元・溝畑 3分18秒40

▼1日目終了時点

1位 日大  151点

2位 近大  132点

3位 中央大 122点

4位 明大  105点 

5位 早大   97点

6位 中京大  86点

7位 東洋大  65点

8位 法大   52点

 自由形の強さは健在だ。1日目の最終種目である400メートルフリーリレー決勝。1泳の市川光太(情コミ2=明星学園)が5位で2泳の吉田にバトンをつなぐと、吉田の追い上げで3位に順位を上げる。続く井元秀哉(法2=湘南工科大付)が順位を維持したまま、アンカーの溝畑樹蘭(政経3=報徳学園)へ。「この差なら大丈夫」(溝畑)と頼れる明大のエースはすぐさま1位に浮上し、他を寄せ付けない圧倒的な泳ぎでそのままフィニッシュ。初日を最高の形で締めくくった。

 4フリ三銃士が真価を発揮した。400メートル自由形で吉田、松本、中島の3名が予選を通過。迎えた決勝では、吉田が序盤からレースを引っ張る展開で300メートル地点を1位で折り返す。しかし、ユニバーシアードの覇者・吉田啓祐(日大)のラストスパートで徐々にその差を詰められ、結果は0.3秒差の2位。惜しくも優勝とはならず「ただ悔しい」(吉田)。それでも5位に入賞した松本、6位に入賞した中島と共に明大の得点には大きく貢献した。

 主将の意地を見せた。3名が決勝に進んだ400メートル自由形予選の後に行われた200メートル背泳ぎ予選。「自分が勢いを加速させる」(重見)。その決意は結果につながりベストを1.6秒更新。決勝レースでは7位入賞を果たした。「口で引っ張れないぶん背中で見せれた」(重見)。主将の意地でチームに火が付いたことは間違いない。

 「(インカレは)始まったばかり。まだ巻き返せる」(重見)。2日目の200メートル個人メドレーにはユニバーシアードで優勝を果たした溝畑、そして本庄智貴(商3=埼玉栄)らが出場。明大のさらなる得点獲得に期待が高まる。

[岩田純]

試合後のコメント

重見

――自己ベストを更新した要因は何ですか。

 「1番は泳ぎを変えたことですけど、プラス何秒かは仲間の声援のおかげです」

――初日のチームメイトの奮闘ぶりはいかがでしたか。

 「見ていてすごく刺激になりました。みんな頑張っているなという印象です」

吉田

ーー400メートルフリーリレーは4年連続で優勝です。

「明治は昔から自由形が強くて、自由形で勝ってなんぼのチームだと思っているので、勝って明日に向けて良い勢いはつけられたのかなと思います」