練習前、笑みを浮かべる市村(コ3)(右)と大平監督

春は悔し涙を流した。春季リーグ戦は入れ替え戦で、上智大に1-2で敗れた。昨年は春秋とも1部5位と健闘していただけに、2011年秋以来の2部降格に動揺を隠せない選手たち。主将・寺木は「1部で戦う伝統があっただけに悔しい」と話した。秋季リーグ戦は9月7日(土)から始まる。最短での1部復帰を目指し戦うホッケー部女子を追った。


練習の間にコミュニケーションをとる廣瀬(右)と村松

1年生11人が入部

「救世主的存在」と安達(文2)が話す、1年生が春からの変化だ。今春はプレーヤーが11人しかおらず、交代メンバーがいなかった。順位決定予選・慶大戦では2Qに杵渕(コ4)が負傷退場し、数的不利のまま0-2で敗れた。それだけに11人(MGを含む)の1年生が戦力になるのは大きい。

1年生の加入はチーム全体にポジティブな雰囲気を与えている。練習では、上級生と1年生が頻繁にコミュニケーションをとっている姿が印象的だ。寺木が「先輩を遠い存在にしたくない」と話すように、上級生からどんどん話しかけるのが特徴。1年生はこういった姿勢に刺激を受けている。

村松(現1)は「全部役立っている」と目を輝かせ、先輩の言葉に耳を傾けている。中高はずっとバスケットボールをやっていて、ホッケーは初心者。新歓の際に、「ここなら絶対に楽しく過ごせる」と思い入部を決めたという。春季リーグで先輩の試合を見ていて「別世界」と思った。しかし、今は「チャンスがあるならつかみたい」と闘志を秘める。「期待できる学年」と廣瀬(コ4)が話す1年生に注目したい。


笑みを浮かべる片山(社3)。誰よりも後輩に声をかけようと思い、接している

マネージャーからプレーヤーへ

競技歴2年目の3年部員はひときわ闘志を燃やしている。入部当初、片山(社3)は「自分は陰から支える方が好き」とマネージャーとして、ホッケー部女子の門を叩いた。2年生の夏、4年生が引退しプレーヤーが10人になった。11人目のプレーヤーとして、片山に白羽の矢が立った。最初は運動したくないから嫌だと告げたが、大平監督から「お前になってほしい」と言われて覚悟を決めた。

「同期なのに同期じゃない」と最初は同期との1年のギャップに苦しんだ。そんな時、ホッケー部男子の先輩に声をかけられた。「絶対、智世ちゃん(片山)がマネージャーからプレーヤーになってよかったって思うときが来るから、俺も頑張るから頑張ろうよ」。

秋季リーグ戦の目標は1試合1得点。初めて戦った春季リーグ戦では、無得点で自分の無力さを感じた。「FWとして数字を残さないと厳しい世界。絶対に自分で1試合1得点」。マネージャーから華麗な転身を果たした片山は結果でチームを引っ張っていく。

秋に1部復帰!

チームは得点力アップに取り組んでいる。6試合で2得点に終わった春季リーグ戦。先手を取って試合を優位に進めていく展開が求められる。安達は「得点力を一つの目標としておいて、基本的な技術を積み上げていく」と語る。2部降格の悲劇から1部昇格の歓喜へ。春に失ったものを奪い返す戦いが始まる。
(9月6日・大場暁登)