『傳谷英里香のGo for it!トライアスロン-Road to HONOLULU』第1回●ウェア、アイテム選びのポイント 女優として活躍する傳谷英里香(でんや・えりか)さんがトライアスロンに挑戦! 競技未経験の傳谷さんが、来年5月に開…
『傳谷英里香のGo for it!トライアスロン-Road to HONOLULU』
第1回●ウェア、アイテム選びのポイント
女優として活躍する傳谷英里香(でんや・えりか)さんがトライアスロンに挑戦! 競技未経験の傳谷さんが、来年5月に開催されるホノルルトライアスロンでの完走を目標に、スイム、バイク、ランの3種目のトレーニングを行ないます。
指導担当は、湘南ベルマーレ・トライアスロンチームのヘッドコーチで、アスロニア・トライアスロンアカデミーでもディレクター兼ヘッドコーチを務める中島靖弘コーチ。ケガに注意しながら、無理のないペースで成長を目指すレッスンのスタートです。
水着:アクアフィットネス用セパレーツ(ミズノ)
●スイム編-トレーニングに適した水着とは?
傳谷英里香(以下:傳谷) みなさんこんにちは、傳谷英里香です。このたび、トライアスロンに挑戦することになりました! 目指せ2020年のホノルルトライアスロン完走ということで、目標が大きすぎて不安もありますが、心強いコーチに指導いただくことになりました。中島コーチです!
中島靖弘コーチ(以下:中島コーチ) よろしくお願いします。
傳谷 トライアスロン完走、達成できるでしょうか……。
中島コーチ 私がついていれば大丈夫です。厳しく指導していきます、というのは冗談で(笑)、楽しくやっていきましょう。
傳谷 よろしくお願いします!
中島コーチ それでは、トレーニングに入る前にトライアスロン専用のウェアについて説明しておきます。お尻の部分に小さいパッドが入ったワンピースタイプになっていて、大会に出場する際は水泳(スイム)、自転車(バイク)、ランニング(ラン)をこれひとつで行ないます。
傳谷 種目ごとに着替えることはないんですか?
中島コーチ ウェアの着替えはありません。シューズは履き替えるのですが、その説明はまた後ほど行ないます。専用のウェアについても、来年の大会が近づいてきたら用意しますので、今回は各種目のトレーニングに使うウェアやアイテム選びのポイントをお教えします。
まずはスイムですが、水着は普段使うような競泳用のもので大丈夫です。
傳谷 とくに指定はないということですね。
中島コーチ そうですね。装飾などがついた抵抗の大きい水着でなければ、デザインや色など、自分の好みのものを選んでいただいて問題ありません。キャップ、ゴーグルも特別なものは必要ないので、スイムは比較的に用意が簡単です。
トップス:ロゴTシャツ/パンツ:テックベントショートパンツ/タイツ:バイオギアタイツロング/シューズ:ウエーブライダー22(以上、ミズノ)自転車:TARMAC DISC EXPERT/バイクウェア トップス:SL PRO JERSEY SS WMN/バイクウェア パンツ:SL R BIB SHORT WMN/グローブ:BODY GEOMETRY GRAIL GLOVE(以上、Specialized)サングラス:SOU2C-0812 W SOU-II-Cミラーレンズモデル コンパクト(SWANS)ヘルメット:アルフェレディース(Kabuto)
●バイク編-体に合った自転車の選び方と、ウェアの特徴
中島コーチ 続いてはバイクのウェアとアイテムについてです。実は、ショップ(湘南ベルマーレサイクルステーション茅ヶ崎)の方に傳谷さんの情報を事前に伝えて、自転車を選んでおいてもらいました。
傳谷 オレンジとピンクのフレームがかわいいですね。
中島コーチ バイク選びのポイントについては、このショップのスタッフで、選手としてトライアスロンの大会にも出場している紺野元汰さん(SBC Vertex Racing Team所属)に説明をしてもらいましょう。紺野さん、よろしくお願いします。
紺野元汰(以下:紺野)よろしくお願いします。今回ご用意した自転車は、傳谷さんがバイクに初めて挑戦されること、女性であることを考えて、「ディスクブレーキ」を搭載したものを選びました。このブレーキは、握力が弱い方でも強い制動力が得られるので、安心して乗ることができます。
傳谷 確かに、手が小さい私でもしっかり握ることができますね。
紺野 また、初心者の方が自転車を選ぶ際に難しいのが、フレームのサイズだと思います。ちなみに、身長158cmの傳谷さんに合ったフレームのサイズは「44」。サイズが合っていないとかなり乗りづらくなってしまうので、店員さんと相談して選ぶようにしてください。
中島コーチ サドルの高さを変えたり、必要であればハンドルの部品を交換したりといった調整も可能ですよ。
傳谷 なるほど。紺野さん、すばらしい自転車を用意していただき、ありがとうございました!
紺野 この自転車で、トレーニングを頑張ってください!
中島コーチ それでは、ウェアも見ていきましょう。競技用の自転車はサドルが硬いので、お尻が痛くなるのを防ぐために大きめのパッドが入っています。また、ウェアの後ろにはポケットがついていて、長い時間トレーニングをする際の補給食や、自転車のスペアの部品を入れる人もいますね。
傳谷 いろんな工夫があるんですね。パットの部分はふわふわしているので、これならどれだけ乗っても痛くならなそうです。
中島コーチ さらに、ヘルメットも必須です。普通の自転車よりスピードが速いので、万が一の転倒に備えてしっかり頭を守る必要があります。バイク用のヘルメットは、すごく軽く作られていますが強度は十分です。他にも、サングラスやグローブなど装備を整えてトレーニングに臨みましょう。
トップス:メッシュTシャツ/インナー:パワーフィットブラ/パンツ:ムーブクロスショートパンツ/タイツ:バイオギアタイツロング/シューズ:ウエーブライダー22(以上、ミズノ)サングラス:SOU2C-0812 W SOU-II-Cミラーレンズモデル コンパクト(SWANS)
●ラン編-もっとも大事なシューズの履き方
中島コーチ 最後はランです。まずは、一番大事なシューズから。ランニングは、体重の3倍から4倍の負荷が体にかかると言われていて、それを守ってくれるのがシューズですから慎重に選びましょう。その際には、縦のサイズだけではなく横幅も合わせないといけないので、自転車と同じくショップに行って店員さんと相談しながら選ぶのがいいと思います。あとは、履き方にも注意が必要です。
傳谷(実際にシューズを履いて)これで合っているかな、と思うんですが……。
中島コーチ それではNGですね(笑)。紐の締め方が緩くて、足がシューズの中で動いてしまうので走りにくく、ケガのリスクも高まってしまいます。ランニングシューズはかかとに合わせて履くことが重要なので、必ず紐を緩めてから正しく履くようにしましょう。
座った状態で足を入れたら、かかとを床にトントンと落としてシューズのヒール部分に合わせてください。そして、つま先を上げたまま紐を締めていきます。キツくしすぎるのは禁物ですが、足がシューズの中で動かないようにしっかり締めていきましょう。最後に、紐を上にグッと引っ張って結んだら、立ち上がってフィット感の違いを確かめてみてください。
傳谷 全然違いますね。すごく安定感があります。
中島コーチ かかとや足首がホールドされている感覚があると思います。トレーニングを終えてシューズを脱ぐときには、紐を結んだままにするのではなく、1回ずつほどいてこの作業を行なってください。
傳谷 わかりました! 毎回忘れないようにします。
中島コーチ 次はウェア選びの注意点です。どんなスポーツでもそうですが、ランニングをすると体温が上がります。そこで汗が出ることで体温が下がるのではなく、汗が蒸発することで体を冷やすことができるので、できるだけ薄着にすること。ウェアの素材は、汗を吸収しやすく乾燥が早いものを選ぶといいですね。
日焼けも心配だと思いますが、最近ではUVカットが施されているウェアもあります。また、サングラスもスポーツに特化したものを使用するようにしましょう。
傳谷 普通のサングラスとは何が違うんですか?
中島コーチ 軽いのと、走る際に上下に動かないようになっています。実際に用意したものをかけてその場で跳んでみてください。
傳谷 たしかに軽くて、まったく動かないですね。
中島コーチ 重くて動いてしまうサングラスだと集中力が削がれますし、スポーツ専用のものは太陽の光を遮ってくれるだけではなく、風も通りやすくなっています。これだけ装備を整えられたら、準備はバッチリです。
傳谷 ありがとうございます。走るのがすごく楽しみになってきました!
今回で、スイム、バイク、ランのウェアとアイテムがすべて揃いました。これから中島コーチの指導のもと、目標に向かってトレーニングを頑張っていきます!
(第2回につづく)
■プロフィール 傳谷英里香(でんや・えりか)
1995年11月2日生まれ、千葉県出身。2012年から2018年9月まで、アイドルグループ「ベイビーレイズJAPAN」のリーダーとして活動。女優を中心として、テレビや雑誌など活躍の場を広げている。■公式Instagram ■公式Twitter
ディレクター●斎藤信隆、本間敢 directed by Saito Nobutaka,Honma Isamu
ムービー撮影●竹下権優、板垣優天、江口裕祐 movie by Takeshita Chikara,Itagaki hirotaka,Eguchi Yusuke
八戸亜季子●ヘア&メイク hair&make-up by Hachinohe Akiko
松尾由美●スタイリング styling by Matsuo Yumi
彦坂雅俊●制作協力 cooperation by Hikosaka Masatoshi
衣装・用具協力/ミズノ、Specialized、SWANS、Kabuto
(取材協力:柳島スポーツ公園、湘南ベルマーレサイクルステーション茅ヶ崎、東急スポーツオアシス新宿24Plus)