「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)の大会8日目、男子シングルス4回戦。ガエル・モンフィス(フランス)が、パブロ・アンドゥハル(スペイン…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)の大会8日目、男子シングルス4回戦。

ガエル・モンフィス(フランス)が、パブロ・アンドゥハル(スペイン)を6-1、6-2、6-2のストレートで破り、準々決勝進出を決めた。

勝者モンフィスは、試合後の記者会見で以下のように話した。今日1番良かった点はどこですか?

「何をやってもうまくいったので、それが1番うれしかった。うまくゲームを組み立てられたと思う。動きもよかったし、強くていいショットも打てた。思い描いたとおりにできた。すべてがうまくいった時には、特に何も言うことが見つからないんだよ」

多くの選手が、次の対戦相手マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)のフォアハンドについて話していますが、彼の強みはどこだと思いますか?

「まずは、彼のビッグサーブだね。それに強烈なフォアハンドだね。彼は素晴らしいアスリートだよ。背が高いのに、すごく動けるし、タフな選手だと思う。コートの後方からでも強いストロークを打てる。サービスとフォアハンドが武器だね。すごく面白くて、タフな試合になると思う」

今大会ではベストなプレーができていると思われますか?もしそう思う場合は理由を教えてください

「ものすごくいいテニスができていると思う。いつも言っているのだけれど、雰囲気が大好きなんだ。観客のエネルギーが素晴らしい。会場内のエネルギーはすごく重要。色々なスタジアムでプレーしているけれど、ニューヨークは格別なんだ。ここではいいプレーができる。そして自分の個性を、より発揮することができるんだ」

「とても居心地がいい場所だよ。だから、毎回この場所ではいいテニスができているのだと思う」

試合中に、サービスを打つまでに時間がかかって警告を受けていましたが、その時の審判とのやり取りの内容を教えてください。

「主審にどこを見ていたのか聞いただけさ。セットカウントが6-1、6-2、4-1で、ゲームカウントが40-0の場面だったからね。僕がサービスをワイドに打って、その後にウィナーを決めたところさ。目に何かが入ったものだから、10秒くらい時間が必要になっただけなんだ」

「なんで警告を受ける必要があるのかと聞いたら、"申し訳ない"って返答してきた。もちろん、僕はすぐに次のプレーに進みたかった。主審が何を考えていたのか分からないけれど、彼は謝罪をしてきたから、僕は"問題ない"と伝えたんだ。僕はただ理由が知りたかっただけだから」

とても楽しそうにプレーしていますが、真剣にプレーもしています。そして、とても誠意があるとも感じました。あなたは常にこういうスタイルでテニスをしてきたのですか?

「とても気分がよかったんだ。すごく自信がみなぎっている時には、僕を倒すのは難しいだろうと思うんだ。ストロークもよかったし、身体の調子もよかった。主導権を握れていたと思う」

「自分らしくいることだね。リラックスして、やるべきことをやる。それだけさ。それと、楽しむことも重要だよ」

次の試合は約2万人の前でプレーすることになります。楽しみですか?

※次戦は2万3,771席を有するアーサーアッシュ・スタジアムで開かれる

「選手はその舞台で戦うために日々練習しているんだ。グランドスラムの大きなスタジアムで、できるならばゴールデンタイムにプレーすることを夢見てね。僕たちは、そのためにプレーしているのだと思っている。だから、僕も最高のプレーができるのだと思う」

子供の時に大きなスタジアムで試合を観たことはありますか?自分もいつか、スタジアムでプレーしてみたいと思った経験などありませんか?

「実のところテニスを観戦したことはないんだ。でも、バスケットボールは観たことがある。若かったころのアレン・アイバーソンや、マイケル・ジョーダン、デニス・ロッドマンのファンだったんだ。バスケットボールを観るのは楽しかったよ」

「僕も両親も、その頃は英語を話せなかったから、選手たちが何を言っているのか分からなかったのだけれど、彼らのプレーを見ているだけで最高だったよ」

モンフィスは準々決勝でマッテオ・ベレッティーニと対戦する。両者の対戦はこれが初めてとなる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「全米オープン」でのモンフィス

(Photo by Elsa/Getty Images)