総理大臣杯準々決勝は順大との一戦。前期リーグ最終戦から1ヶ月経たないうちでの再会となった両者の戦いは前半41分、中村帆のゴールで明大が先制に成功する。後半は順大イレブンの猛攻を受けながらも無失点に抑え込み、1点を守り切った明大が勝利。関東王者の実力を見せつけ、準決勝へと駒を進めた。



 8月10日に行われたリーグ前期最終戦でも相まみえた両者。互いをよく知るチーム同士の一戦は、キックオフから火花を散らす白熱した展開が繰り広げられた。「前回通りにはいかない部分が多かった」(中村帆)。強いパスが飛び交う中、ゴール前まで持ち込みながらも1点が遠い。そんな試合が動いたのは41分。常本のロングフィードから、裏に抜け出した中村帆が反応。「相手から消えながら背後を狙っていた」(中村帆)。先日FC東京の内定を得たばかりの頼れる右ウィング。最後は左足でゴールに突き刺し、先制点を奪取した。

 後半も攻守の激しい入れ替えが続いた。両者ともにGKのはじいたボールを押し込むチャンスがあったが得点には結び付かず。スコアに動きが見られないまま、終了間際には順大イレブンが猛攻を開始。88分には絶体絶命のピンチに直面した。相手のシュートを守護神・早川がはじいたところをすかさず詰められる。ボールはそのまま無人のゴールに吸い込まれるかと思われたが、蓮川がヘディングでブロック。「ゼロで抑えることが自分たちの仕事」(蓮川)。壁は最後まで立ちはだかった。終始集中力の途切れることのなかった明大。1点を守り切り、準決勝進出を決めた。

 誰が出場しても同じサッカーをできることが今年の明大の強み。前半終了間際には、佐藤瑶が相手との接触プレーで足を負傷。途中交代を余儀なくされたが、チームにより一層の一体感をもたらす要因ともなった。「佐藤瑶の分まで頑張ろうとハーフタイムに話した」(蓮川)。急きょ途中出場となった小野寺を含め、11人全員が体を張った守備でチームに貢献。「不安は全くない。誰が出ても同じサッカーができるので」(中村帆)。

 準決勝の相手となる関大は毎年定期戦が組まれている相手。「お互いに分かっている部分はある」(中村健)。トーナメント戦、独特の空気感の中でも、いつも通りの試合をするだけ。積み重ねた自信と共に5年連続の決勝進出を目指す。

[市瀬義高]

試合後のコメント

栗田大輔監督

――関大の今年の印象を教えてください

 「ボールの動かし方、縦パスに対してのつながり、背後への抜け出しが上手な選手がたくさんいるので、ビデオを見て研究したいと思います」

佐藤亮

――今日の試合の振り返りをお願いします

 「リーグ戦で対戦した時よりもかなり相手が強くなっていましたが、自分たちがチームとして力を発揮させることができました。その中でも1ー0の手堅い試合で勝ち切ることができたというのは本当に大きかったと思います」

蓮川

――次戦に向けての意気込みをお願いします。

 「決勝は八幡山に残っている仲間たちが応援に来てくれます。毎年八幡山組を大阪に連れてくるというのが一つの目標なので、八幡山組のためにも決勝まで行きたいと思います」