「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)の大会8日目。第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が6-3、3-6、6-1、6-2で第22シー…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)の大会8日目。第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が6-3、3-6、6-1、6-2で第22シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を破り、準々決勝進出を決めた。その試合のなかで、ひと際観客が大興奮したナダルのスーパープレーがあった。

それはマッチポイントの一つ前、第4セットのゲームカウント5-2、ポイント30-30からのプレー。

起死回生を狙うチリッチは、先にストレートへ強打を打ち込む。ナダルは追いつくも、バックハンドのスライスで返すのが精いっぱい。チリッチはそこを逃さず前に出て、ナダルから一番遠い場所を狙って繊細なタッチでボレーする。

しかしそれを読んでいたナダルは、先に走り出しており、ボールに向かって一直線。ボールに届いたのはダブルスのサイドラインよりも外側で、地面すれすれだったが、ナダルのショットはポール回しでチリッチのコートに突き刺さった。

決まった瞬間、ナダルもガッツポーズしておたけびを上げた。

この試合にはナダルの友人でゴルフ選手のタイガー・ウッズも観戦に来ており、ウッズも思わず立ち上がってガッツポーズ。会場全体がナダルのスーパープレーに大興奮だった。

試合後、ウッズは自身のTwitterで「信じられないほどのパフォーマンス」だったと投稿している。

2年ぶり4度目の優勝を狙うナダルは、準々決勝で第20シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのナダル

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)