今年7月に開催された「ウィンブルドン」ジュニアの部、男子シングルスで日本男子初の優勝を成し遂げた16歳の望月慎太郎。彼の強さの秘密について、伊達公子さんがIMGアカデミーでトレーナーを務める中…

今年7月に開催された「ウィンブルドン」ジュニアの部、男子シングルスで日本男子初の優勝を成し遂げた16歳の望月慎太郎。彼の強さの秘密について、伊達公子さんがIMGアカデミーでトレーナーを務める中村豊さんにインタビューを行った。

伊達さんから望月の強さの秘密を聞かれた中村さんは開口一番「スタミナがすごい。底なし」と語った。「フィジカル的なこともそうだし、諦めない気持ちもアカデミーでトップです」とのことだ。

続けて「あとは身体のしなりですね。右手を出したときに、そこからしなりを見せて伸びるかどうか。わずか2~3cmくらいしかないかもしれないですが、日本人はこれが大事です。しなりが無いと身長差をカバーすることができないですから」と語った。

さらに身体だけではない部分では望月の「言われたことを正しく咀嚼して一人でも実践できる能力」を挙げた中村さん。これが「僕たちが思った以上に結果が出る理由」だと語った。

伊達さんも今年からジュニアの指導をしており、「言った瞬間は納得してくれるんですが、長い集中力でそれを持続させることが難しいのかなと思います」と、アドバイスを実践に移すことの難しさを痛感しているようだ。中村さんは「根本には勝ちたいという強い意識があると思います。勝つためには何が必要なのかという発想力が、その実践力につながっていると思います」と語った。

その望月は今回の「全米オープン」ジュニアの部、男子シングルスに第1シードで出場予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン・ジュニア」での望月慎太郎

(Photo by Shaun Botterill/Getty Images)