写真:水谷隼(木下マイスター東京・写真左)と石川佳純(木下アビエル神奈川・写真右)/撮影:ラリーズ編集部8月29日、ノジマTリーグ男子の試合が東京のアリーナ立川立飛で開幕し、続く30日大阪府立体育館で女子の試合が開幕した。男女ともに各チーム…

写真:水谷隼(木下マイスター東京・写真左)と石川佳純(木下アビエル神奈川・写真右)/撮影:ラリーズ編集部

8月29日、ノジマTリーグ男子の試合が東京のアリーナ立川立飛で開幕し、続く30日大阪府立体育館で女子の試合が開幕した。男女ともに各チームメンバー変更があり、全体のレベルが底上げされたように感じられる。

男女ともに開幕戦からヴィクトリーマッチにもつれる熱戦となり、各チームが高いレベルで実力が拮抗していることを象徴している。今シーズンもハイレベルな試合が期待できそうだ。

Tリーグ男子




写真:Tリーグデビュー戦で勝利したリアム・ピッチフォード(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

2000人以上の観客に見守られながら行われた29日の開幕戦の対戦カードは、昨シーズン王者の木下マイスター東京と、2位の岡山リベッツが対戦した。

張本智和(9月世界ランキング5位)擁する王者の木下マイスター東京は、張本が丹羽孝希(同11位)とのダブルス含め2点を落とし、苦しい展開になった。しかし、チームの大黒柱である水谷隼(同13位)がヴィクトリーマッチ含め2点の勝利を挙げ、チームの窮地を救った。開幕戦は3-2で木下マイスター東京が白星発進となった。

続く30日には、互いに海外選手を多く抱えるチーム同士の対決となった。昨季3位のT.T彩たまと、4位で逆襲を狙う琉球アスティーダの対戦。

T.T彩たま所属の外国人選手のリアム・ピッチフォード(同18位・イングランド)がTリーグデビュー戦で初勝利を挙げたほか、琉球アスティーダからは希少なカットマンの村松雄斗や、ベテランの朱世赫が登場し、見どころある試合となった。結果は3-1でT.T彩たまがシーズン初勝利を挙げた。

31日の第1試合では、岡山リベッツとT.T彩たまが対戦。岡山リベッツの吉田雅己(同156位)がピッチフォードを破ったほか、ヴィクトリーマッチで勝利した。吉田の大活躍により、岡山リベッツは1勝1敗となり、T.T彩たまも同様に1勝1敗となっている。




写真:開幕戦で敗れた張本智和(木下マイスター東京)はここから復調なるか/撮影:ラリーズ編集部

続く第2試合では、木下マイスター東京と琉球アスティーダの対決となった。全中国選手権優勝の侯英超(ホウインチャオ・中国)が荘智淵(チュアンチーユエン・同35位・チャイニーズタイペイ)とのベテラン対決を制するが、琉球アスティーダの朱世赫が木下マイスター東京を引っ張る水谷隼を破り、一矢報いる。

第4マッチで丹羽孝希が陳建安(チェンジェンアン・同51位・チャイニーズタイペイ)を破り、木下マイスター東京が2戦2勝で好発進。対する琉球アスティーダは2戦2敗で波に乗れない結果となった。

Tリーグ女子




写真:格上選手を連破した森田彩音(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:ラリーズ編集部

30日には女子の開幕戦も行われ、昨シーズン優勝の日本生命レッドエルフと、昨シーズン2位の木下アビエル神奈川が対戦した。石川佳純(同8位)が、ヴィクトリーマッチで早田ひな(同29位)を破るなど2勝を挙げ、昨年優勝チームに初戦から勝ち星を挙げた。

シーズン初戦で良いスタートダッシュを切った木下アビエル神奈川は31日、トップおとめピンポンズ名古屋と対戦した。好調の石川はシングルスでまたも勝利を挙げ、2-1の場面で迎えた第4マッチ。大阪出身の浜本由惟(木下アビエル神奈川)が、地元大阪で梁夏銀(ヤンハウン・同106位・韓国)に勝利し、試合を決めた。

31日の第2試合は、日本生命レッドエルフ対日本ペイントマレッツの大阪ダービーとなった。シングルス・ヴィクトリーマッチで日本ペイントマレッツの加藤美優(同25位)を破った早田ひなの活躍により、大阪ダービーは日本生命レッドエルフに軍配。




写真:注目の大阪ダービーで2点取りの早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部

9月1日、3試合目を迎えた日本生命レッドエルフは、トップおとめピンポンズ名古屋と対戦した。トップおとめピンポンズ名古屋の森田彩音が、早田ひな、田志希(チョンジヒ・同20位・韓国)を連破する大金星を挙げ、3-2で昨年女王から勝ち星をもぎ取った。日本生命レッドエルフは3戦1勝2敗で、トップおとめピンポンズ名古屋は1勝1敗となる。

続く第2試合では、木下アビエル神奈川と日本ペイントマレッツの対戦。石川佳純不在の木下アビエル神奈川だったが、杜凱琹(ドーホイキン・同11位・中国香港)が2点取りの活躍の末、3-2で勝利を収めた。木下アビエル神奈川は3戦3勝と非常に良い駆け出しとなり、日本ペイントマレッツは2戦2敗と早くも差が付き始めた。

文:ラリーズ編集部