文=丸山素行 写真=鈴木栄一

「冷静にできたからこそ、発見できたことがある」

バスケワールドカップに挑んでいる日本代表は、明日のチェコ戦を前に公開練習を行った。

昨日のトルコ戦、日本は世界での経験不足を露呈し、出だしで大量ビハインドを背負ってそのまま完敗を喫した。多くの選手が特殊な雰囲気に飲まれていた。それでも馬場雄大は「ディフェンスも密着してつけてましたし、個人としては悪くなかった」と自身の出来を振り返る。

「冷静にプレーできたからこそ、発見できたことがある」と馬場は言う。「世界レベルで何が通用して、何がしないかを発見できました。ディフェンスでは最後にポンプフェイクで飛ばされたり、アジアにはない駆け引きのレベルを感じました」

アジアレベルでは通用したアタックもフィニッシュが決まらず、カウンターを食らう場面も見られた。それでも、「楽しかったです。正直、負けた感情よりも、この舞台でもっと経験したい思いが強かったです」との言葉からは、馬場らしい大物ぶりがうかがえた。

「攻め気を見せることで脅威に思わせる」

この大舞台に飲まれず自分のプレーが出せた馬場だが、トルコの完成度の高さに驚かされたのも事実だ。相手が八村塁対策を講じてくることは予想できたはずだが、「相手のスカウティングが予想以上にあったというのがサプライズでした」と、馬場も面食らったと明かす。

最後まで日本に流れは来ず、最終スコアは67-86。グループリーグ突破に希望を残すためにも得失点差を最低限に留めたかったが、それも叶わなかった。馬場はあらためてメンタルの重要さを強調した。

「少しづつアジャストできれば戦えたと思うんですけど、最後まで気持ち的にズルズル引きずってしまった。まずはスキルよりもメンタルが大切です」

予選最終戦でアメリカと戦うため、明日のチェコ戦は必勝が求められる。「攻め気を見せることで脅威に思わせることができる。明日は受け身ではなく攻め気で。チーム5人で攻めていきたい」と、馬場は意気込んだ。