文・写真=鈴木栄一

「結果がすべて、正直に力の差があった」

バスケワールドカップ、初戦のトルコ戦での大敗から一晩明けた今日、日本代表にとって前回出場の2006年大会に続いての出場を果たした唯一の選手である竹内譲次はこう振り返る。

「13年ぶりとか、あんまりそういうこともなくそんな気負うことはなかったです。終わってみて、世界のトップチームとの試合はやっぱりちょっと一味違った感じでした」

昨日の試合終了後、敗因に『大舞台での経験の差』を挙げる声が目立った。だが、ベテランの竹内は、「結果がすべてだと思っているので、正直に力の差があった」と語る。そして経験不足で片づけるのではなく、アグレッシブさが足りなかったことを反省すべきと強調する。

「もちろん経験の差はあったと思います。ただ、この大会はそれで済ましていい場所ではない。経験がないなりに、それでも自分たちの持っている力を出そうとしないとダメです。自分も年齢が上だから経験があるということはでない。こういう場でのパフォーマンスの出し方は、こういう場でしか学べない。大舞台の経験は(渡邊)雄太とか(八村)塁の方が豊富です。個人個人が受け身になるのではなく、もっと本当に積極的にやることが必要なのかなと思いました」

エースの八村塁が徹底マークを受けた際に、チームとしてオフェンスを展開できなかった課題に対して、「相手が八村選手の対策をしてくる中でも、彼に頼りすぎる部分があった。コーチも彼を上手く囮に使わないといけないと言っています」と反省の弁。

絶対的なエースがいてもしっかりチームで攻めることこそが、世界で戦えるオフェンスであると竹内は言う。「ボールムーブの部分でもトルコは一枚上手でした。トルコにも素晴らしい個の力を持った選手がいますが、それでもしっかりボールが回して良いバスケ、世界レベルのバスケをしていました。僕たちはまだ5人全員で絡むプレーができていなかったと感じました」

「いかに日本のバスケットを上手く表現できるかが大事」

過去をさかのぼっても日本代表は、国際大会において出だしで酷い入り方をし、そこから立て直すことができずに敗れることが何度もあった。その二の舞とならないためには、まずは気持ちの切り替えも大事だ。明日のチェコ戦で勝利するためには、自分たちがこれまで築き上げていたプレーを見せることが大切だ。

「どういう状況であれ、ゲームにおいていかに日本のバスケットを上手く表現できるかが大事です。結果を求めないといけないですけど、まずは自分たちがどういうことが見せられるのか。そこに関しては本当に毎ゲーム、チャレンジしていかないといけない」

日本のバスケットを世界に見せるためにも、攻守ともにハードワークを的確にこなす優れた繋ぎ役である竹内の奮闘が不可欠だ。