「次とか言ってられない」(髙山格、スポ4=神奈川・横浜商)。「一番高いところに乗って、そのまま引退」(堀内一輝、スポ4=山梨・富士河口湖)。「(自分史に)一番大きく刻まれるようなレースを」(菅原諒馬、商4=東京・早大学院)。長く続けてきたボート生活も残りわずか。全日本大学選手権(インカレ)はそういった意味でも絶対に負けられない大勝負となる。今回は舵手付きフォアから4年生の三人が登場。バウの瀧川尚歩(法3=香川・高松)、コックス菱谷泰志(スポ3=鳥取・米子東)を合わせた五人で学生頂点を目指す。狙うは勝ち逃げただ一つ。最後の大舞台、今その幕が上がる。

※この取材は8月8日に行われたものです。

「自分の漕ぎに対する見方が狭かった」(菅原諒)


今年の部の状況について話す髙山

――最近の練習からお聞きします。現在練習で力を入れている部分は

髙山 難しいね。

堀内 (笑)。

菅原諒 艇に合わせて漕ぐこと。

髙山 シンプルに、艇を進めるということですね。あとは、クルーのユニフォーミティーがバラバラになりやすいのでそこを合わせて漕ぐことです。

――今回のクルーが組まれた経緯について教えてください

堀内 そういったことは、基本監督(内田大介、昭54教卒=長野・岡谷南)が。なので、特に何も言えない感じですね。

髙山 そうだね。

菅原諒 重い艇・・・。

髙山 まぁ、デカめのやつらを集めたと思うけどね。他に漕手(そうしゅ)で瀧川というのがいるのですが、そいつも身長が高く、体重もあり、パワーもあって。そこはそういうところをそろえてくれたのかなと思います。

――今季を振り返って印象的な試合は何でしたか

髙山 一番印象に残ったのは早慶戦かな。

菅原諒 だよね。

髙山 あれだけすごく接戦だった中で勝つことができたのは、すごく印象に残っていますね。

菅原諒 全く同じです。

堀内 そうですね、三人一緒のクルーだったので(対校エイト)。一応早慶戦で勝ったという良かった点もありますし、全日本で非常に悪かった、ボコボコに負けたという点でも早慶戦の方がいいなとは思います。

髙山 全日本も印象には残ってる。

菅原諒 そうなんだよね〜。

堀内 どちらも印象には残っていますが、天と地の差がある印象の残り方ですね。

一同 (笑)。

――今季を通して成長を感じている点は

菅原諒 成長を感じている点かぁ・・・。

髙山 (菅原諒に向けて)成長して(笑)。

菅原諒 自分の漕ぎに向き合う機会は増えましたね(笑)。

髙山、堀内 (笑)。

菅原諒 エイトの時は自分よりも全体の動きにフォーカスしていた分、自分の漕ぎに対する見方が狭かったと思います。今は8人乗りから4人乗りになった分、自分の漕ぎをもう少し見るようになりました。そうなったことで、自分の漕ぎや、これからどうしていくべきかということについて真剣に考える機会がとても増えました。

堀内 ここ最近ですか・・・? すごくしょうもないことですが、体重が減ったことですね。

――減量されていたのでしょうか

堀内 そうですね。3週間ほど前は96、7(キロ)ほどあったので。8キロを短期間で減らして、あと6キロほど痩せる予定です。それプラス、菅原諒のユニフォーミティーが合わされば決勝・・・優勝を狙えるクルーだと思っています。なので、もう少し頑張りたいと思います。(菅原諒に向けて)ね!

菅原諒 そだね!

堀内 (笑)。

髙山 早慶戦や全日本の時はストロークではなかったので、サポート役でした。前の方に乗っていたことが多かったので、後ろに(漕ぎを)伝える場面が多かったです。今はストロークになり、自分で(艇の漕ぎを)つくっていく場面が増えました。前からそういうことも多かったですが、最近はバウとかを経て、そういうことを理解してつくるということでは成長したのではないかと思います。

――現在の部の雰囲気はいかがですか

堀内 数年前よりは柔らかい(笑)。

菅原諒 柔らかいですね。まったりしてます。インカレが結構近いですが、そんなにピリピリしている感じでもありません。

髙山 過ごしやすくなったよね。

菅原諒 過ごしやすくなりましたね。

髙山 下級生も伸び伸びしているし。

――今年は実力のある新入生が多数加入しました。そうした1年生が部に与える影響というのはどう感じられていますか

菅原諒 やはり、結構下から突き上げる感じがあります。強い1年生が入ってきたことは部にとってプラスですが、同時に試合に出るためには自分のシートを守らなければいけないという危機感にもあおられます。部の底力が上がる点においては必要なことだと思っています。なので、プラスな影響が出ていると思います。

髙山 部全体で頑張れる環境はできたと思います。そういう強い人が来たから(自分のシートを)守らないといけないですし、もっと成長していかないといけないので。そういう点ではいい起爆剤になったと思います。

――クロアチアの漕法の習得状況はいかがですか

髙山 イメージとしてそれがあるので、それに近づこうと練習に励むことができることは分かりやすくていいと思います。明確なものに対して自分たちが成長していけるという点で、やりやすくなったと思います。まだいくらでもやれることがあるので、どれくらい習得したのかというのはある意味分からないところです。ですが、変わっていることは確実だと思います。

堀内選手の冷蔵庫の中はアレでいっぱい!


プライベートに関する質問に笑顔で答える堀内

――お互いの印象を教えてください

菅原諒 印象・・・。ゲーム好き。

堀内 そんなん二人ともじゃん。

一同 (笑)。

菅原諒 俺が全くゲームしないからね。

堀内 私生活よく分からないよな。

髙山 ごんち(菅原諒)はよく分からないんだよなぁ。

菅原諒 俺の私生活?

髙山 何してるの?

菅原諒 俺? えー。(アマゾン)プライムビデオ見るか、英語の勉強をしてる。

堀内 ・・・という風に(笑)。

髙山 意外と分かっていないよな(笑)。

髙山 でも、ごんちは・・・いや、分からないな。

菅原諒 でも、結構・・・。

髙山 お互いの印象でしょ。何をしているかじゃなくて。

菅原諒 印象? 確かにね、俺部屋で何やってるか謎だよね(笑)。

堀内 分からないよね(笑)。

菅原諒 でも、部屋で全然大したことをやっていないんだけど(笑)。

髙山 大したことしていない人になっちゃうよ、今のところ(笑)。

――アマゾンプライムビデオで何見るのでしょうか

菅原諒 あー、そういう質問になりますよね(笑)。最近ドラマを見ることが好きですね。海外ドラマとか。(疑問顔の二人に対して)ほんとほんとほんと。あとね、自分の話になっちゃうけど・・・、自分の話じゃないんでしょ?

――自分の話でも大丈夫です

菅原諒 えー・・・、自分の話をしますと。

一同 (笑)。

菅原諒 自分、ご飯を食べることが結構好きなので、最近は自分で作るよりもご飯を食べに行ったりしています。きのうも同じ部屋の後輩を連れて、ご飯食べに行って。シュラスコ(切り落として食べる固形の肉)を食べました。

堀内 自慢かいな(笑)。

菅原諒 僕から二人への印象は、「ゲームすっげぇ好きなんだなぁ」ということですね。

髙山 すーごい、雑な。

堀内 雑だな。

――どのようなゲームをされるのでしょうか

堀内 どんなゲーム? えー、バトルロワイヤル系ですね。

髙山 一緒にやるのはそういうね、シューティング(ゲーム)みたいな。

堀内 まぁ、自分の場合は全体的に全部好きなので。アーケイド(業務用ゲーム機によるゲームのこと)もRPG(自宅でできるゲーム機のこと)も全部好きですね。何でもやっている感じです。格(髙山)は、全部やっているよね。

髙山 うん、別にやるな。

堀内 ゲーム自体は日常的にやっているという感じで、そこで時間が合えば二人で一緒にやるという感じです。

菅原諒 その時僕は、多分、プライムビデオ(笑)。

一同 (笑)。

堀内 印象の話をしている(笑)。

髙山 一輝(堀内)は、『しっかりしろよ、一人っ子』という感じ。

堀内 まぁルーズ。時間にルーズで、言うことは言うというね。うん、身に覚えがあるよ(笑)。

菅原諒 最近ウェルチとかは飲んでないの?

堀内 今はモンスター。冷蔵庫の上の段が全部モンスター。

菅原諒 それはそれでどうなの(笑)。 引っかかりそうだよね、ドーピング。

堀内 大丈夫(笑)。

――モンスターがお好きなのでしょうか

堀内 ダイエットをしており食べられず、ずっと空腹だったので。

――お腹に溜まるのでしょうか

堀内 そうですね。炭酸でカフェインも取れるので。1本200キロカロリーぐらいで、カロリー計算も楽ですし。とりあえずそれを飲んでごまかすということをしていたら、毎日飲むようになりました。

菅原諒 何も言えないね。

堀内 癖になっちゃった(笑)。菅原諒の印象か。

菅原諒 結構まったり過ごしている。

髙山 印象で言ったら・・・。変なところで不器用だよね。

菅原諒 変なところというか、全面的に不器用だと思う。

髙山 基本不器用だよね。時々・・・不器用だわ。

一同 (笑)。

髙山 なんか、いろいろやっているんだけど・・・(笑)。「面白」ってなる(笑)。

菅原諒 確かに。カメラとかコーヒーとか、結構いろんなものに手を出しているけど、あまり周りに褒められたことはない(笑)。

髙山 こいつ不器用だなぁって。

堀内 でも何だかんだ言って、自分自身で楽しんでるよね。

菅原諒 僕は楽しんでいるからいいんよ。

髙山 楽しんではいるけど、周りからしたらあいつ不器用だなって(笑)。

堀内 あいつ、いろいろ手を出してるなぁって(笑)。

――最近はまっていることはありますか

堀内 俺はモンスターだから。さっき言った。うん。

髙山 ゲームははまっているというか・・・。

堀内 8年くらいはまっていることになっちゃうよ(笑)。

菅原諒 はまっていることかぁ・・・。本を読むようになりました。

――どういった本を読まれますか

菅原諒 元々は就活に備えていろんな本読んだりしていました。まぁ、あまり意味はなかったんですけど。

髙山 なかったんだ(笑)。

菅原諒 ただそれで本を読む習慣が身に付いて、そのあとは小説なども結構読むようになりましたね。あと、僕って結構不器用なのですが、不器用なりに頭の中からこの不器用な感じ変えられるのかなって思って。いろんな人の考え方などが書いてある経営者とかの自伝のような本を読み、頭の中で考え方を変えようとしています。

堀内 へぇ。

菅原諒 頭の中を変えられるのかなと思い、読んでいるのですが・・・。何かあんまり変わりそうな感じはしないですね。こんな考え方あるんだなぁ・・・で終わってしまうんですよね。

堀内 ここ最近読んだのは?

菅原諒 ここ最近読んだのは、キリンの経営者の本。

髙山、堀内 へぇー。

菅原諒 内容はすごく面白かったです。でも、「真似できねぇな」って(笑)。どうしても、自分とその人に一線を引いてしまいます。ただ面白いんですけどね。もうちょっと読んだ方がいいな、と思います。

――髙山選手と堀内選手は最近はまっていることはありますか

髙山 うーん、何だろう。あんまりしてないなぁ。

堀内 最近はないなぁ、練習きついし。

菅原諒 オフの日にあまりはじけたことやろうという気になれない・・・。

髙山 まぁでも、急になんかすることはある。

堀内 映画じゃない?

菅原諒 あるかも。

髙山 最近見てないなぁ。一時期見ていたけど。あんましてないんだよな、うん。

――漕艇を好きになったきっかけは何しょうか

堀内 おっと。まずはボートは好きではないというところから話を始めなくてはいけなくなった(笑)。

髙山 どこで嫌いになったのか(笑)。

 

菅原諒 僕も負けた記憶の方がはるかに多いので、ボート競技単体で見ると好きとか嫌いとかいうよりは、単純に自分の現時点でのライフ生活の一部という感じで捉えていますね。大学でも続けた理由は、結構それもあるかな。高校時代は、興味本位で始めたのですが・・・。という感じかな。好きになったきっかけでしたっけ?

 

――そうですね。

菅原諒 好きになったきっかけ・・・。高校の時に一番最初の大会、すごく小さなローカルの大会だったのですが、その予選でたまたま一着になったことがあって。それがすごく気持ち良くて、その時の爽快感がボート競技に打ち込むきっかけになったという感じですね。ですが、ここまで来ますと好きとかそういう次元ではなく。

 

堀内 俺は分からん。

 

髙山 いつからだっけ。

 

堀内 中学から。自分の地元は辺境の地・山梨県河口湖にあって。まぁ、まともな部活動が2、3個しかありませんでした。それでその中から選ぶということで、河口湖という地元の特徴を生かした競技がボートだったので、始めました。高校はだいたいローカルなので、(中学が)同じ先輩がいたのでその流れで連れていってもらい、続けました。その流れで大学もそのまま続けたという感じなので、その・・・、好きになることはなかったのですが、楽しくやっているという感じですね。勝てばうれしいですし。チーム、特に自分が乗っているエイトとかM4+(男子舵手付きフォア)とかはチームの4人、8人とかで何かを合わせて、みんなで一緒に水上練習だったりをすることが、その点に関しては面白いと感じています。好きではないですが。

 

菅原諒 もっと広げるとね。

 

堀内 楽しくはやっています。でも好きじゃない。練習自体は絶対嫌だ。

 

髙山 自分は高校から始めました。多分関東大会だと思うのですが、自分が1年生の時に全然勝てなくて。上の代の人たちと戦っていたので力の差はあったのですが、全然勝てませんでした。ですが、1年後の関東大会でしっかりと実力出して、自分たちの力で勝ったというところから、楽しくなって好きになりました。

 

菅原諒 それ、俺が負けたやつ(笑)。1位と3位。

 

髙山そこらへんで、頑張った分ちゃんと返ってくるというところが、好きなところかな。

 

――ほかのメンバーに「これは負けないぞ」ということはありますか

堀内 体重だろ、俺は。

 

一同 (笑)。

 

堀内 絶対そうだろ、部で一番です。あ、一人・・・。

髙山 え、誰かいる?

堀内 一人、同じぐらいのが・・・。ま、でも多分一番かな。(菅原諒に向けて)多趣味じゃない? 多趣味って言っとけ。

 

菅原諒 多趣味? あーそれだと、一つ上の人とちょっとがぶるんだよなぁ。

 

一同 (笑)。

 

堀内 影がちらつく(笑)。

一同 (笑)。

菅原諒 そうじゃないんだよなぁ。えー負けない。えーどうだろ。歯茎(笑)。

 

髙山、堀内 歯茎!!

一同 (笑)。

 

菅原諒 笑顔を絶やさないようにはしているよ。確かに(笑)。

 

堀内 歯茎(笑)。

髙山 笑うと歯茎がたくさん見える(笑)。

菅原諒 何だろうね。どれくらい自分のことが好きとか。

 

堀内 そんなに(笑)。

髙山 そんな好きなん(笑)。部で一番自分のことが好き。

菅原諒 それすごい気持ち悪いね。

 

髙山 いいことじゃん。

 

堀内 後輩に慕われているとか。

 

菅原諒 えーどうだろうな。後輩との関係は確かにいいと思うけど。まぁ、ポジティブ思考かな。

 

髙山 メンタルじゃない? 結局メンタル強いよな。

 

菅原諒 メンタルはですね、2年連続1位だったと思います。