写真=FIBA.com

わずか16分の出場でダブル・ダブル級の活躍

NBA2018-19シーズンのMVPを受賞したヤニス・アデトクンボを擁するギリシャは、9月1日に行われたバスケワールドカップでモンテネグロとの初戦に85-60で快勝した。

エースのアデトクンボは、16分の出場ながらも10得点8リバウンドを記録して勝利に貢献。試合後の会見で、2次ラウンドで優勝候補のアメリカと対戦する可能性について聞かれると、「今はまだアメリカのことは考えていない」と答えた。

「今日の試合に良い形で勝つことに集中していた。もっと良いプレーができるんじゃないかと考えていた。次の相手はブラジルなので、その試合に集中しないといけない。チームUSAは、まだ先の話。1試合ごとに集中してやらないといけない。自分のMVP云々という話は、もう過去のこと。代表での初日からハードにプレーしている選手をリスペクトしている。勝つために必要なことをする。それが守備、リバウンドでも、コーチに指示されたことをやる。ボールを奪うためにダイブだってする。それが自分の役割。だからこそ、自分はMVPになれた」

ギリシャには、アデトクンボ以外にもヨーロッパの強豪でプレーする優れた選手が揃っているが、欧州圏外のカジュアルなファンには聞き慣れない名前も多い。それでもチームメートの実力を知るアデトクンボは、「チームで最も重要なのは自分ではない」と話す。

「選手の人柄も良い。それが何よりも大事。コーチがミルウォーキーまで来てくれて、僕と会った時にも言っていた。まず第一に人間性が優れている選手、そして選手としても優秀な選手を代表に招集したいと話してくれた。代表の世代交代も進んでいるけれど、チームで最も重要なのは自分ではない。ヨルゴス・パパヤニス、ジョルジオス・プリンテジス、イオアニス・ブルーシス、コスタス・スローカス、ニック・カレイテス、僕はチームの全員の名前を言える。彼らはチームにとって重要な存在で、あらゆる面で貢献してくれる」

アデトクンボの存在により、ギリシャは優勝候補に挙げられている。エースも「ウチには限界がない」と、自信を持って語った。「このままハードワークを続けないといけない。ウチの選手はビッグクラブでプレーしていて、経験も豊富。僕たちが100%の力を出せば、問題ない」