全国大会で2名が表彰台に立った。85㎏未満級に出場した小川大響(商2=宇治山田商)は前へ出る相撲で決勝まで勝ち上がるも、惜しくも優勝を逃した。115kg未満級に出場した藤原竜平主将(政経4=埼玉栄)は念願の優勝には至らなかったが、2年ぶり…

 全国大会で2名が表彰台に立った。85㎏未満級に出場した小川大響(商2=宇治山田商)は前へ出る相撲で決勝まで勝ち上がるも、惜しくも優勝を逃した。115kg未満級に出場した藤原竜平主将(政経4=埼玉栄)は念願の優勝には至らなかったが、2年ぶり2度目の準優勝を果たした。

◆9・1 第44回全国学生個人体重別選手権(靖国神社相撲場)

▼75キロ未満級

 小川――2位

▼85キロ未満級

 永山――1回戦敗退

▼115キロ未満級

 藤原――2位

 「日々の練習の成果が出た」(小川)。全国大会という大舞台で前へ出る相撲を取れるよう稽古してきた。1、2回戦共に低い体勢で積極的に相手のまわしをつかみ、寄り切った。「決勝は自分の悪いクセで下がってしまった」(小川)と、相手の勢いに押され寄り倒しで敗北。最後まで前へ出る相撲を貫けなかった。優勝は逃したものの、レギュラー出場経験のない小川にとって自信につながる結果となった。試合後、「まだ2年生なので、これからだ」と監督から声を掛けられた。小川の将来に期待される。

 主将らしい貫禄のある相撲を見せた。今年は主将の重みを抱え、思わしくない結果が続いていた藤原。それでも東日本学生体重別選手権では2度目の優勝を果たし今大会の出場権を獲得。調子を取り戻しつつあった。さらに過去に今大会で2位と3位に入賞経験があり、念願の優勝が期待された。「落ち着いていければ勝てると思っていた」(藤原)。1回戦では左上手を引き上手投げ、2回戦には相手の技を振り切り下手投げ、3回戦も切り返しで安定した相撲で順調に勝ち進んだ。緊張が高まる決勝では土俵際で相手に技を掛けたものの、ほぼ同時に足が出てしまう。審判会議にかけられたものの押し出しで惜しくも全日本の頂点に立つことはできなかった。

 チームの目標はインカレ優勝。まずは来月の東日本学生リーグ戦で「一矢、二矢を報いたい」(守重佳昭監督)。そしてインカレで藤原を含む4年生が有終の美を飾れるようチーム全員で進み続ける。

[波木井里紗] 

試合後のコメント

守重監督

――東日本リーグに向けて一言お願いします。

 「どこのチームも人数が多く強いので、一矢、二矢報いれるように頑張ります」

――インカレに向けて一言お願いします。

 「優勝を目指さないと意味がないです。頑張ります」

藤原主将

――今後の抱負を教えてください。

 「次のリーグ戦、インカレで学生相撲が終わるので、そこでいい結果を残せるように頑張りたいと思います」

小川

――今日の振り返りをお願いします。

 「東日本の時に優勝がしたかったので、今回は優勝を目指してやりました。決勝で負けてしまったのは悔しいですけれど、日々の練習の成果が出て良かったです」