大量得点で勝利した1回戦とは対照的なロースコアの試合となった。初回に本塁打を浴び2点を失うも、即座に取り返し引き分けのまま勝負は8回へ。千田京平主将(農4=花巻東)の二塁打と兼村京佑外野手(法3=札幌第一)の中犠飛打で逆転し、勝ち点1で秋季リーグを好発進した。

                                   

◆8・31~10・20 東京六大学秋季リーグ戦(早大伏見グラウンド他)

◆9・1 対慶大2回戦(早大東伏見グラウンド)

○明大4―2慶大

2回戦123456789
明大
慶大

 先制を許すも「焦りは無かった」(千田京平主将・農4=花巻東)。2回表、甘いコースに入った球を兼村が振り抜き本塁打で1点を返す。続く武田眞捕手(政経3=明大中野八王子)が四球で出塁するとすぐさま盗塁でチャンスを広げ、谷口秀斗内野手(営2=広陵)の中前適時打で同点に追い付く。その後高島泰都投手(法2=滝川西)がこらえる中、沈黙を破ったのは主将・千田だった。「自分からチャンスを作ろう」(千田)。8回表、千田が二塁打を放ち出塁すると、兼村の中犠飛打で逆転に成功。更に全日本以降活躍が続く上戸鎖飛龍(農1=花巻東)の適時二塁打でさらにもう1点を追加し慶大を突き放した。

 高島の好投がチームをけん引した。立ち上がりこそ悪かったものの高い修正力を見せ、2回以降に許した出塁はわずか1人のみ。ストレートで押した初回とはうって変わり「初球からスライダーでタイミングをずらした」(高島)。慶大打撃陣を見事に翻弄(ほんろう)し、9回2失点で完投勝利を収めた。

 

 チーム全員でつかんだ白星だ。点が入らない苦しい展開の中「逆転の明治」(千田)と言い続けた。それに応えるように、ベンチから声を出し試合を盛り上げた。リーグ戦を勝ち点1でスタートするのは実に4年ぶり。春季リーグでは前半に取りこぼした勝ち点が長く影を落としたが、その分今季に懸ける思いは大きい。悲願のリーグ優勝に向けて、一戦一戦を熱く戦い抜く。

[田崎菜津美]

試合後のコメント

千田

――試合を振り返っていかがですか。

「前半に先制されてしまいましたけど、そこからうまく高島が抑えてくれて、その裏に点も取れたのでなんとか明治のペースに乗せることができました。明治は終盤に強いので、明治らしい野球で勝てたなと思います」

兼村

――8回の犠牲打についてお気持ちはいかがでしたか。

「1死で後続は上戸鎖という打てる選手だったので、重荷に感じることなく打席に入りました。できればヒットを打ちたかったですけど、結果犠牲フライでも良かったです」

高島

――今日見つかった課題はありましたか。

「初回の立ち上がりがまず課題です。肩が軽くて球が浮いたところを後半は低め低めという意識ができたのですが、初回は全日ベスト4という過信もあったりしてストレートで押し切れると思っていたので、そこは自分の考えが甘かったと思います」

――次戦に向けて一言お願いします。

「次戦の法大戦も2連勝できるように、僕と前田が引っ張っていけるように頑張ります」