8月29日より総理大臣杯が開幕した。初戦は、東北地区第1代表の仙台大との一戦。前半に失点するも、後半に佐藤亮の2発がさく裂。2―1の逆転勝利で駒を進めた。

 

 「初戦は難しくなると警戒していた」(中村帆)。予測は的中した。森下、住永を中心にシュートを放つも、精彩を欠きゴールをこじ開けられず。前半23分には、主将・佐藤亮のミスから相手にチャンスを与え失点。「自分たちが考える良いプレーを意識しすぎた」(佐藤亮)。その後は試合が膠着し、1点ビハインドで前半を折り返した。

 名誉挽回を果たした。後半は「プレーの精度にこだわって修正できた」(佐藤亮)。攻撃がかみ合い、勢いを付けた明大。後半6分に果敢に攻め込んだ持井が相手のファールを誘発し、PKを獲得。前半の雪辱を果たしたい佐藤亮がキッカーに名乗りを上げた。「自ら得点して取り返す」。放ったシュートはゴールへと吸い込まれた。主将の躍動は止まらない。後半21分には、ゴール前でこぼれ球を粘り強く拾いシュート。再びゴールネットを揺らした。「(主将として)チームを負かせられない」。この思いが佐藤亮を突き動かし、逆転勝利で初戦を突破した。

 次戦は順大との一戦。前期リーグ戦最終節で完封勝利を挙げた相手だが「本当に厳しい試合だった」(中村帆)。油断もスキもつくらない。「一戦一戦ギアを上げて」(栗田大輔監督)頂点を勝ち取りにいく。

[佐々木崚太]

試合後のコメント

栗田監督

――前半はいかがでしたか。

 「マインドが勝ちから逆算していませんでした。いいサッカーをしようということに頭を持っていかれて、その中でカウンターを受けて失点した感じです」

 

佐藤亮

――今日の試合の振り返りをお願いします。

 「全国大会の初戦らしい難しい試合で、勝つことが全てでした。リーグ戦とは違って一回負けたら終わりの大会なので、相手がどんなプレーをしてきても勝つことにこだわってやろうと話しました。今日は勝てたので、それが収穫です」

――残った課題を教えてください。

 「引かれた相手にどのように点につなげるかと、全国大会という舞台での試合の固さをどう力に変えていくかというところが大事になってくると思います。それを次戦につなげていきたいです」

常本

――次戦に向けて意気込みをお願いします。

 「4年連続で決勝に進出していますが、プレッシャーより楽観的に捉えています。今まで先輩方が築き上げてきたものを引き継げるように、決勝まで上り詰めたいと思います」