2年前の関東大会決勝で敗戦を喫した因縁の相手・慶大に同じ場所でリベンジを果たした。接戦が予想される中、AT・(アタック)の3選手が2得点を挙げる活躍を見せるなど一度もペースを渡さず、攻守の歯車がかみ合った。

◆8・11~11・9 関東学生リーグ戦(富士通スタジアム川崎他)

▼8・31 対慶大戦(駒沢第二球技場)

 〇明大8{2―0、2―1、3―0、1―0}1慶大

 MF・(ミッドフィルダー)佐藤啓(農3=星稜)の安定したドローがチームのかじを取る。第1Q(クオーター)序盤には佐藤からのロングパスにAT内野彩香(営2=所沢北)がうまく反応し先制点を挙げる。「自分が仕掛けて崩す」(内野)。空いたスペースを見逃さず、速い展開で攻撃の手を緩めない。第3Qでは、浮いた難しいボールに対応したAT・平島千萌主将(営4=東京成徳)が技ありのゴール。その後も各Qで着実に得点を重ね、気付けば7点差の大勝となった。

 スピード・個々のスキルの高さを強みとする慶大相手に作戦がうまく型にはまった。「相手選手の特徴に合わせたディフェンス」(井川裕之ヘッドコーチ)を目標に挙げた今回。攻守でプレッシャーをかけ続け相手のファールを誘発。一対一での競り合いも制した。第2Q開始早々にはパスミスから一時的に攻め込まれたが、守護神であるG・(ゴーリー)桃井美沙(農3=鶴嶺)を中心に最少失点に抑えた。「練習で想定していたよりも走らなかった」(平島)。頼もしい言葉が聞こえた。

 試合後の選手から出たのは意外にも「ほっとした」(平島、佐藤)という一言。日本一・そして関東大会進出へ。まずは各ブロックの上位2校が進出できるファイナル4に向け一つ駒を進めたことが大きい。また今回は超集客試合であったため、たくさんの観客がスタンドを埋め尽くした。スタンドが作り出した一体感はフィールドにもしっかり届いており、「みんなが歌う『明治時代の覇者』を聞いたら今日は勝てると思った」(平島)。一対一ではまだまだ課題が残ると口をそろえる精鋭たち。まずは次戦の東海大戦でリーグ戦4連勝を狙う。

[中村奈々]

試合後のコメント

佐藤

――ドローで流れをつくれていましたね。

 「周りからも『今日すごく良かったよ』って言ってもらえてうれしいです。自分の中でも100%ではないですが50%以上は出せたかなと思います」

――今日の試合までに意識して取り組んできたことはありますか。

 「個人としてはドロー周りで慶大にグラブをかっさらわれるってことを最小限に抑えられたことです。意識して体現できたポイントです。チームとしては慶応ゾーンに対してオフェンスを作ってきたことです。前半はあまりできませんでしたが、後半とくに第3Qの得点はチームのみんなで出せました」

――次戦に向けて一言お願いします。

 「相手がドローからも流れを作れることがわかったと思うので、次の試合の方がドローに関しては分析力も上げて挑まないといけないです」

岡部夏奈子(農3=日大三)

――試合の振り返りをお願いします。

 「相手が思っていたよりも走ってはきませんでした。そこはヘッドコーチからの声掛けや自分たちで改善していこうと話し合いました。ライドに関してはうまくできだと思います。一対一はまだまだ課題がたくさんあって、止め切れていないシーンもたくさんあったので次の東海戦に向けて調整が必要かなと思います」

内野

――チームとして意識したことを教えてください。

 「外で崩してから空いたスペースを使って点を取っていこうという話をしました。なるべく相手ディフェンスとの間合いを取って、フリーになった人にボールをさばこうというのはチームで徹底していました」

――グラウンドボールへの反応が速かったです。

 「慶大の試合をビデオで見た時に、グラウンドボールへの寄りが速いのは分かっていたので、それに負けないようにこぼれた球への反応は速くしようという話をしていました」

――ご自身は左利きですよね。

 「自分は珍しく左利きですが、そこを生かしてシュートだったり崩しを自分の強みにしていければなって思っています」